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2018年9月10日

軍神マーズ(火星)の大接近

(事務書誌ほなみ第124号掲載)

7月31日に15年ぶりに地球に火星が大接近しました。大接近といっても地球との距離は5759万㎞で、2003年の大接近のときの5576万㎞よりも離れています。赤く輝きながら、やぎ座を行ったり来たりして次第に速い速度で位置が変わっていきます。

火星の右側にひときわ黄色く輝く大きな星が土星です。射手座の南斗六星の杓の枝の部分をゆっくりと動いています。中学生のときに小遣いを貯めて買った望遠鏡で、土星の輪を見たときの感激は今でも忘れることができません。

夏の星座は天の川を挟んで、白鳥座のデネブ、こと座の織姫星(ベガ)、わし座の彦星(アルタイル)を結んだ夏の大三角形。1年に一度から会うことができない織姫と彦星の七夕伝説は携帯電話でメールを送り、写真や動画を送ることができる、通信機器が発達した現代の子どもには理解できないロマンとなっています。それでも短冊に願い事を書いて飾る七夕祭は今でも行われ、夏のロマンを漂わせる行事です。

四季の1等星を結ぶ大三角形には春夏冬の大三角形はあっても、「秋の大三角形」はありません。秋の夜空には明るく輝く星がなく、中秋の名月を楽しみ、虫の鳴き声に耳を傾けながら、静かに星を眺めるのが秋の夜空の楽しみ方といえそうです。

赤い血を連想させる火星はローマ神話の軍神マーズの名前が付けられていますが、SFの世界ではタコのような足で立っている火星人がいるとされ、地球以外で生物がいるかもしれない惑星として期待されています。

軍の神マーズが大接近した年、ミサイルが上空を飛び、Jアラートで朝早く起こされた北朝鮮と米国の紛争も、米朝の会談で平和な日々となっています。

火星人が地球を眺めたら、ミサイルを打ち上げている様子は打ち上げ花火で火星の大接近を歓迎しているように見えているかもしれません。

ところで、憲法9条を改悪し、戦争を行える国づくりを自民党政権は着々と進めています。夜空の星を眺め、銀河の中心の天の川や火星や土星、秋の星座を眺めて壮大な宇宙の広さとその進化が始まった138億年の時間に思いを巡らすと、人間の一生はほんの一瞬の出来事でしかなく、同じ人類同士がいがみ合い、血を流すことが如何に無益で馬鹿げたことであると思ってしまいます。

空襲警報で砲弾が飛び交う夜空ではなく、虫の音を聞きながら、火星人のロマンに思いを寄せるような平和な日々を送れることを大切にし、軍の神マーズが急ぎ足で日本の空を通り越してしまうことを願いつつ、月餅と緑茶で星空を楽しみたいと思います。

弁護士 土屋 俊幸

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