新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

電話番号:025-245-0123(受付日時:平日9:00~17:00)
受付日時:平日9:00~17:00

相談受付フォーム(予約専用)

相談受付フォーム(予約専用)

2010年10月20日

「イクメン」になって、女性の働く権利の実現を

(事務所誌「ほなみ」第106号掲載)

  男性の育児参加を後押しする改正育児・介護休業法が、今年の6月に施行されました。最近、厚生労働省も、「イクメンプロジェクト」なるものを立ち上げ、子育てを積極的に楽しむ父親を応援しているようです。
 昔は、男性は外に働きに出て、育児はほとんど女性がするという社会でしたが、現在は、共働きが一般的になり、徐々に家事や育児に協力する男性が増えています。実際に、私の同年代の知人友人を見ても、共働きの家庭が圧倒的に多く、育児にも積極的な人が結構います。
 働く女性にとって、出産後の仕事と子育ての負担は、とても重いものです。徐々に家事や育児に協力する男性が増えているとはいえ、まだまだ育児は女性がメインというのが実態ではないでしょうか。そんな中で、育児に積極的な「イクメン」は、出産後も働きたいという女性にとって、無くてはならない存在であり、女性の働く権利を実質的に保障する大切な役割を担うものだと思います。
 現在、日本の男性の育児休暇取得率は、ごく僅かだそうですが、「イクメン」が増えれば、女性にも企業にも、本人にもプラスになるわけで、この流れは、少子化の流れを食い止めることにもなるでしょう。
 私の個人的な話で恐縮ですが、うちの子どもが通っている小学校で、父親だけが集まる「親父の会」というものがあります。「親父」たちが、運動会や種々の学校行事、地域の行事に、積極的に協力していくというもので、「イクメン」の人たちが参加しています。もちろん、私も参加したい気持ちは山々で、「父親も子育ての主役だ」という自覚はあるのですが・・・行動が伴っていないのが実情です。
 現役の父親の皆さん、男性は仕事、女性は家庭といった固定観念を取り払って、もっと仕事と家庭の両立がしやすい社会環境になるよう、かっこいい「イクメン」を目指して頑張りましょう。

弁護士 小 川 和 男

著者:

問題を抱えているにもかかわらず、誰にも相談できず悩んでいる方は多いのではないでしょうか、そのような方々が気軽に相談できる弁護士でありたいと思っています。まずはお話を聞かせてください。

« 次の記事
トップへ戻る
新潟合同法律事務所