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2011年4月19日

“パートのおじさん”とは、普通言わない

(事務所誌「ほなみ」第106号掲載)

日本では、現在、給料をもらって働いている人(労働者)が約5000万人います。
 それではクイズです。 つぎの(   )の中には同じ数字が入ります。どんな数字でしょう。
 ①正社員だけで見ると、女性は男性の(   )%です。
 ②女性だけで見ると、正社員の数は全体の(   )%です。
 ③女性の受け取る給料額は、平均すると男性の(   )%です。
 正解は50です。つまり、日本では、女性の正社員の数は男性の半分、女性だけで見ると正社員は半分、女性の給料の平均額は男性の半分、ということです。
 “パート”と言えば、おじさんではなくおばさん、「安いパート労働は女性に決まっている」という社会意識は、こういう事実に支えられています。
 “男女平等”、“女性の社会進出”という名の下で、男性と同じ仕事をする女性が増えてきました。しかし、実態は、正社員として安定した生活ができる女性も、働きに見合うだけの給料をもらっている女性も、まだまだ少ない。男性も大変ですが、女性はもっと大変です。
 最近は、正社員でない労働者つまり「非正規雇用者」の権利を守ろうという動きも出てきました。しかし、企業にとって、同じ労働ならば安くやってもらえる方がいいに決まっています。
 「同じ労働には同じ賃金・待遇を」という運動を粘り強く進め、政治や社会の意識を変えていくことがどうしても必要です。

弁護士 金子 修

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