新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2017年2月10日

マイカー

(事務所誌ほなみ第121号より搭載)

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年も多くの方々に支えられ、一年を健康に過ごすことができました。そのことに感謝するとともに、今年は、昨年以上に公私とも充実した日々になるよう努力を重ねたいと思います。
公私の生活にとって今や欠かせなくなった物は、自動車です(仕事で使用することが殆どですが。)。弁護士登録した後に購入した中古のコンパクトカー(国内メーカー)は、今も私の愛車として走っています。
 購入当時、ローンの支払年数を「一年短くても大丈夫。」と言ってみたら、販売店の担当者から「無理をされない方がよいと思います。」と再考を促されました。内心「ムッ」としながらも、担当者提示の条件でローンを支払うことにしました。
購入から五年近く経ち、ローンも無事完済した私の自動車は、各地を移動途中に擦れてしまい、傷や凹みなど外見こそやや痛々しいですが、今でも安全性に問題はありません。
立派な自動車を運転している同業(私より若手も含む)や友人らを見て、「そろそろ車の買い替えを…」と気持ちが揺れます。しかし、車の買い替えで我が家の家計が揺れることも考えると、簡単には、買い替えを決断できません。
また、不思議なもので、長く乗るうちに、弁護士人生の大部分を共に過ごしたマイカーへの愛着も強まっていきます。傷・凹みのあるマイカーに、「思うようにいかず、心が傷つき、凹みながら、仕事を続けることのできた」自分の姿をついつい重ねてしまいます。
さんざん考えた挙句、「安全性に問題ない限り、今のマイカーを乗り続けよう。」という結論になりました。私としては、「立派な自動車を乗るにふさわしい弁護士」になるべく、日々の業務に励もうと気持ちを新たにしました。
現在、原子力発電所の再稼働を巡って各地で議論がされています。政府・電力会社は、「安全性」を確認でき次第、原子力発電所を再稼働させたいようです。
しかし、政府らのいう「安全性」は、「再稼働の結論ありき」の議論で、信用できるものではありません。
私のマイカーが変わるころには、「『安全性』を確認したという名目で原子力発電所を再稼働させる」政府ではなく、国民の生命・健康を守るため、「(傷や凹みを直すのは当然。)原子力発電所を再稼働させない、廃炉も辞さない」政府に変わってほしいものです。
最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
弁護士 加賀谷 達郎

著者:

新潟県よりさらに冬が厳しい秋田県で生まれ育ちました(北海道に住んだこともあります。)。縁あって、学生時代を過ごした新潟で、弁護士として活動することができ、嬉しく思います。「弁護士」と聞くと「なるべく関わりたくない」という方が大多数かと思いますが、ご依頼された場合、法律・裁判例を念頭に置きながら、「依頼者の方にとって一番良い解決は何か」を考え、業務に務めたいと思います。雪国育ちですが、スキーはできません。しかし、寒さ・辛さにも耐える我慢強さ、簡単にあきらめない粘り強さには自信があります。TVドラマで登場する弁護士の様な華麗さはないですが、依頼者の方と誠実に向き合い、粘り強く、少しでも良い解決を目指したいと思います。

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