新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2017年7月3日

財産権と生存権を奪う年金改悪違憲訴訟

年金者組合が中心となって新潟地裁に提訴した年金改悪違憲訴訟は、第2陣を合わせて原告団は150名となり、第1陣13名の第1回弁論が2017年6月15日に開かれました。

第1回の裁判では、原告団代表の意見陳述がなされ、マクロスライドによって年金が減額され、生活ができない老人が増えていることを述べました。

年金は加入者が保険料を支払うのですから、民間の年金保険と同じように65歳という保険事由が生じたときに支払われる権利で、財産権です。

政府は、100年間保障する年金という政策を掲げ、毎年の保険料収入と保険金の給付総額を同じにして、これまで国民が積み立ててきた莫大な積立金を使わないという政策を導入しました。

その結果、年金の支給を受ける老齢者の人口が急速に増大し、若い現役世代の人口が減少していくというわが国の人口構造では、保険料を負担している若い現役世代は保険料の掛け金よりも年金支給総額が少なくなるという状況が生まれています。これが基礎年金をかけたくない、年金に加入したくないという若い世代が増えるという悪循環を起こしています。

むろん若い世代は年収200万円以下の低所得層が増え、保険料すらも支払いができないために加入しないという状況も生じています。

国民が掛け金である保険料を支払っている基礎年金は政府の恩恵で年金支給を受けるのではなく、財産権として憲法29条の保障があること、国がいったん決めた年金額を合理的理由もなく減額し続け、最低限の生活すらできない水準にまで引き下げるのは生存権を保障する憲法25条にも違反するとして、その是正を求めて年金訴訟を行っています。

年金者組合は500人の原告団を目標に闘っています。

次回の裁判は、9月25日午後2時30分からです。

皆様のご支援をお願いします。

弁護士 土屋俊幸

著者:

パソコンのハードとOSに強く、当事務所のパソコン機器のメンテナンス係りです。自分で高性能のパソコンを自作しています。オーディオが趣味で、最近では、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器(DAC)にiPadをつなぎ、どのUSBケーブルだと良い音ができるのかを試行錯誤をしています。ハイレゾ音源とYouTubeのヒアノ演奏や交響楽団の演奏を真空管アンプで、30年前に買ったスピーカーで、音の歪みのもたらす音に聴き入る時間をつくりたいと思っています。論文検索や技術情報の収集など情報検索を駆使しての情報集めを得意としています。オーディオの世界と仕事では燻銀の経験と粘りで頑張っています。

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