新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

電話番号:025-245-0123(受付日時:平日9:00~17:00)
受付日時:平日9:00~17:00

相談受付フォーム(予約専用)

相談受付フォーム(予約専用)

2009年11月24日

韓国裁判所探検隊(その3・完)

水原地方裁判所(水原法院)の見学を終えた私たち7名は、玄関ロビーに戻った。階段を上ったり下りたりしたので少々足が痛い。さっきのイケメン職員がニコニコして迎えてくれた。こちらもニコニコして別れの握手をし、お世話してくれたシャツ職員にも「どうもありがとうございました。」と握手して別れた。
私たちは、大任を果たした気分で(?)建物を出た。見上げると、朝からの雨がやや小降りになっていたので、「ハイ、キムチぃー。」とか言って建物の前で記念写真を撮った。すでにもとのミーハーに戻っていた。
「さて水原駅まで戻ろうか」と裁判所構内の駐車場で見つけたタクシー2台に分乗した。
「水原駅まで言ってください。」「はい。」 韓国語のたどたどしさと車内に飛び交う日本語で、運転手さんもすぐ日本人だと気づいた。何やらこちらをチラチラ見ているので、その中年の運転手さんにちょっと聞いてみた。髪は白いが精かんな顔つきの男性だった。
「運転手さんは裁判所に来たことがありますか。」
「・・・・」
「ひょっとしてあるんですか?」
(ニヤニヤ)
「交通事故ですか? それともタクシー料金の不払いとかですか?」
「いいや」
「・・・刑事事件ですか。」
(ニヤニヤ)
それ以上突っ込むことができないでいたら、いきなりハンドルから手を離し、ボクシングのようなしぐさをした。そうか、ケンカか。
「へぇ、ケンカですか。」(ニヤニヤ)
その後の話の詳細は私の語学力を越えていたが、だいたい、知りあいと殴り合いのケンカをしてケガをさせてしまい、裁判所に罰金を払いに行ったことがあるというものだった。
「裁判所って、もう一度行きたいところですか。」「とんでもない。(ニヤニヤ)」という他愛のないやりとりをしているうちに、水原駅に着いた。
当初、水原の裁判所を見学した後は、水原名物のカルビを食べようと考えていたが、雨だし寒いしということでそのまま電車でソウルに帰った。
その夜はソウル市内の鷺梁津(ノリャンジン)水産市場で魚やアワビを値切り買いし、市場内でそのまま刺し身と鍋にしてもらい、焼酎を飲みながら大いに食べた。  (完)
弁護士  金  子   修

韓国裁判所探検隊(その3・完)

著者:

まず相談を。少しの費用で(無料の場合もあり)、トラブルの解決の道がわかるだけでも全然違います。相談を受けてまた考えれば良いのです。お気軽に、受話器を取ってください、メールを送ってください。

« 次の記事
トップへ戻る
新潟合同法律事務所