2010年2月3日
韓国裁判所探検隊、危機一髪(その1)
(2010年正月号ほなみ掲載) 韓国好きの私は、年に何回かふらり韓国へ行き仕事のストレスをいやす。だいたい2泊3日程度だが、日本国内を旅行するよりは安上がりなので、わりと気軽に行くことができる。 2009年春、「韓国裁判所探検隊」と称して知り合いの若い弁護士6人と韓国へ行った。裁判所探検隊だから... 続きを読む
2009年11月24日
韓国裁判所探検隊(その3・完)
水原地方裁判所(水原法院)の見学を終えた私たち7名は、玄関ロビーに戻った。階段を上ったり下りたりしたので少々足が痛い。さっきのイケメン職員がニコニコして迎えてくれた。こちらもニコニコして別れの握手をし、お世話してくれたシャツ職員にも「どうもありがとうございました。」と握手して別れた。 私たちは、大任... 続きを読む
2009年11月16日
韓国裁判所探検隊(その2)
「待て」と言われたのだから待つしかない。しばらくすると、右手廊下からさっきのスーツの職員と少し黄色がかった揃いのシャツを着た小柄な若者が2人やってきた。警備の職員かもしれない、このまま全員どこかへ連行されるのか、日本大使館へ連絡してもらおうか、などと悪い方へ思いが行く。 だが、さっきとは打って変わっ... 続きを読む
2009年11月2日
韓国裁判所探検隊(その1)
韓国好きの私は、年に何回かふらり韓国へ行き仕事のストレスをいやす。だいたい2泊3日程度だが、日本国内を旅行するよりは安上がりなので割りと気軽に行くことができる。 2009年春、「韓国裁判所探検隊」と称して知り合いの若い弁護士6人と韓国へ行った。裁判所探検隊というくらいだから、韓国の裁判所を探検する。... 続きを読む
2009年6月22日 |著者: 金子 修
「死刑」は消えゆく刑罰
ことし5月21日から裁判員裁判が実施されました。裁判員裁判が死刑の可能性がある犯罪を対象とするから、「今まで裁判なんて縁のなかった一般の人たちに、死刑を宣告するかどうかを決めさせるのは重すぎる」という声があちこちから出ています。 死刑制度は、昔から「廃止すべきだ」「いや存続すべきだ」という深い対... 続きを読む
2009年3月30日 |著者: 金子 修
ポチはモノ?
ポチは6才。赤ん坊の時にTさんが親戚からもらい受けた柴犬です。おとなしく、ちゃんと躾けもできていて、いつもTさんと小学校の長女に愛嬌をふりまき、一緒にふとんの中で寝ます。母子2人はいつも慰められていました。 ある休日、大好きなドライブに行くため、ポチは、車道の端っこでお座りをし、道路わきの車庫から... 続きを読む
2009年2月6日 |著者: 金子 修
『裁判員裁判』で、どうする?
(2009年正月号ほなみ掲載) 「ただいま、いま帰ったよ。」 「アンタ、なんか裁判所からアンタ宛てに手紙が届いているのよ。」 「裁判所? オレなんか悪いことしたかな~、どれどれ。」 「裁判員裁判? 候補者名簿? なんだコレ。」 「ああ、それなの。『裁判員裁判』って素人が参加する新しい刑事裁... 続きを読む
2008年11月4日 |著者: 金子 修
土地の境界について
土地の境界をめぐる争いは、数は多くないですが昔から途絶えることはありません。 バブルのころ土地の価格が高かった時期、あるいは1坪○○○万円などという大都会ではいざ知らず、新潟の田舎でも土地境界をめぐる争いは少なくありません。コスト面からすれば明らかにペイしないのに、多額の経費をかけて血をつり上げて... 続きを読む
2008年9月22日 |著者: 金子 修
弁護士費用について
「弁護士に相談したいけれど、いくらかかるか分からない」「経済的に苦しくて弁護士費用を払えそうにない」「裁判までしても結局弁護士費用を支払うと手元に残らないのではないか」と心配される方も少なくありません。 サイフがきついから弁護士の援助が受けられない、というのでは権利の保護は絵に描いたモチでしかあり... 続きを読む
2008年9月3日
中国人強制連行事件(新潟訴訟)上告棄却!
2008年7月4日、最高裁判所は私たちの上告を棄却する決定をしました。郵送されてきた決定書はほんの数ページ。 当事者目録を除けば実質的な理由部分はわずか2ページでした。内容も、「上告理由に該当しない」「上告を受理すべきものとは認められない」と結論を言うだけで、私たち弁護士がいう“三下り半”というもの... 続きを読む