2017年1月30日
もっと自転車レーンを!
私たちにとって非常に身近な交通手段のひとつである自転車。通勤通学に使う人も増える一方、歩行者や交通量の多い場所で危険な思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。
最近、新潟市内には、少しずつ自転車レーンが増えてきています。新潟市内を車で走る機会がある方は、左側に青く塗られた自転車通行帯や矢羽根型の路面標示を見かけたことがあるのではないでしょうか。矢羽根型の路面標示は、国土交通省が新たに策定した道路表示で、自転車レーンを設置するほどの幅員が足りない道路で、自転車の車道走行を促すために描かれています。
新潟市では、「新潟市自転車利用環境計画」に基づいて、市全域を対象に、自転車利用が多い路線や、自転車でよく利用される施設を結ぶ路線を「ネットワーク路線」として位置づけ、路線ごとに幅員や交通量、交通規制の状況などを総合的に判断し、有効と考えられる整備手法で優先的に自転車走行空間の整備を行っています。
私もよく新潟市内を自転車で走行しますが、青いレーンの引かれているところは、車もそれを意識してくれるので、怖い思いをせずに走れます。しかし、まだ青いレーンが引かれていないところでは、たまに自動車が嫌がらせのように自転車すれすれのところをスピードを落とさずに通っていくことがあり、とても怖い思いをします。
我が国では、他の先進国に例を見ない自転車の歩道通行可の制度が一般化しているため、歩行者との間にトラブルを生じ、また車道においては自転車レーンが整備されていないため、高齢化社会の到来もあいまって安全確保に問題を生じています。
報道によれば、埼玉県が駅周辺などで進めている自転車専用レーン整備の効果をまとめたところ、整備後は整備前より自転車が絡む事故死傷者数が約3割減少したとのことです。新潟市でも平成29年度末には48キロの整備が完了する予定のようですが、さらにもっと拡充して自転車が安全に通行できる街にしてもらいたいと思います。
弁護士 小 川 和 男
著者:小川 和男
問題を抱えているにもかかわらず、誰にも相談できず悩んでいる方は多いのではないでしょうか、そのような方々が気軽に相談できる弁護士でありたいと思っています。まずはお話を聞かせてください。
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