2018年9月19日

テレビでフランス巡り

　今年も真夏の祭典、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」が開催されました。オリンピックやサッカーのワールドカップに並ぶ“3大スポーツイベント”として親しまれていて、全世界へのテレビ中継はもちろん、ヨーロッパのバカンスシーズンに当たるこの時期、沿道には毎年1500万人もの人々が応援にかけつけます。日本国内での認知度はまだ高いとはいえませんが、日本でも衛星放送で、３週間の戦いを生中継で楽しむことができます。

　私も毎年テレビで見るのを楽しみにしています。今年は、サッカーW杯の影響で１週間遅れての開催でしたが、フランス西部のヴァンデ県をスタートし、フランスを時計回りにぐるっと一周して、ゴールは恒例のパリ・シャンゼリゼという行程で、３週間にわたって熱い闘いが繰り広げられました。

　ゴール前の激しいスプリント勝負も面白いですが、やはり見所は何と言ってもアルプス山脈とピレネー山脈という世界でも有数の山岳を登ったり下ったりするステージです。２０００メートル級の山々で、抜きつ抜かれつのデッドヒートが楽しめます。

　レースだけではなく、ヘリコプターからの空撮で美しく険しい山々、古い街並み、古城などを見るのもとても楽しみで、旅行しているような気分にさせてくれます。

　また、プロトン（自転車の集団）に帯同走行している何台ものバイクからの映像でレース現場の雰囲気を感じることもできます。

　いつか現地でツール・ド・フランスを見てみたい・・・夢想しながらテレビでフランスを「一周」していた猛暑の夏でした。

弁護士 小川 和男