2020年9月24日
原告が法廷で「早期解決」の意見陳述
新潟地裁に係属中のノーモア・ミナマタ第2次新潟訴訟ですが、新型コロナウィルスの影響で5月の裁判が取り止めになり、7月16日、今年3回目の弁論が開かれました。法廷内の傍聴者数は20名、当事者席に座る数も5名に制限されての開廷でした。この日は第19陣原告3名が提訴。しかし、2013年の第1陣提訴以来これまで17名の原告が亡くなられています。
この日の法廷では、阿賀野市に住む72歳の女性原告が意見陳述。現在、しびれ、めまい、頭痛などに苦しんでいる。裁判所は、「生きているうちの解決を」の原告の願いに耳を傾けていただきたいと訴えました。
また、原告弁護団は、15名の原告について被告国と昭和電工が出した個別主張に対する反論準備書面を提出。法廷で改めて水俣病に関する総論証人や検証申立ての採用を求め、早急に裁判の結審を見据えた審理計画の協議に入るよう強く要請しました。次回は9月14日に開かれます。
弁護士 中 村 周 而
(事務所誌ほなみ 第128号掲載)
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