新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2011年1月20日

心に響く歌

 今から十年以上前のことと記憶しています。あるレコード店が「NO MUSIC NO LIFE」というキャッチコピーを始めました。

  当時は、シンプルだけどうまいコピーを考えたものだなと思いましたが、「音楽がない人生なんて考えられない」という人は少なくないのではないでしょうか。

 そこまで行かなくても、誰にでも、今までの人生の中で、思い出の曲、心に残る曲があると思います。

  単純にその曲が好きということもあるでしょうし、また、その曲をよく聴いていた当時の出来事と曲とが自分の中でリンクしていて、その曲を聴くと、一瞬でそのころにタイムスリップするような感覚になることもあります。

  特段詳しいということではないのですが、音楽鑑賞は好きで、ビートルズからクラシックまで様々なジャンルを聴きます。以前は月に1、2枚はCDを買っていたのですが、最近は、最新の曲が分からないとか、CDを買いに行く時間がなかなかなく、あまり買っていません。

  それでも、最近(といってもリリースされたのは数年前ですが)お気に入りの曲が2つあります。

  ひとつは、BEGINの「島人ぬ宝」。

 故郷の空、海、唄を、自分は頭では分からなくても体験として知っている、故郷を離れるまで故郷の大事なことを深く知りたいといった内容の歌詞です。

  沖縄を題材とした歌ですが、誰の心の中にもある、故郷や自然への想いがこめらており、沖縄県民ならずとも心に響く曲だと思います。

  もうひとつの曲は、アンジェラ・アキさんの「手紙」です。  未来の自分に宛てて手紙を書いた一五歳の自分と、その手紙を受けた未来の自分との対話のような内容の歌詞となっています。一五歳のころに誰でも感じる悩みや不安について、自分を信じて進めばきっと答えは見つかるというメッセージが込められた内容となっています。

  一五歳の時にこの曲に出会った訳ではないのに、不思議と、自分の一五のころが思い出されます。

  どちらの曲も、歌詞に難しい言葉は使われていません。横文字もほとんどありません。

  それでも歌が心に響くのは、普遍的なテーマについて、誰もが経験することを言葉として効果的に切り取っているからなのではないでしょうか。

  2011年、今年はどんな名曲が生まれるのか楽しみです。

(事務所誌「ほなみ」第107号掲載)
弁護士 小 淵 真 史

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