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2019年6月17日

6月23日

6月23日が何の日かご存じでしょうか。
1945年6月23日に,沖縄戦における日本軍の組織的戦闘が終わったとされています。
そこで,沖縄県では6月23日を慰霊の日と定め,毎年この日に平和祈念公園で追悼式が行われています。

沖縄本島の地元紙では,戦争体験者の体験記を定期的に掲載しています。沖縄戦体験者が語っておられることは,戦争では「人間が人間でなくなる」,「人の命が何と軽く扱われることか」ということです。
沖縄戦では,連合軍に追われ一般住民が沖縄本島の南部方面へと避難していくのですが,その途中で,艦砲射撃や機銃掃射により,目の前で人が次々に死んでいったり,また,避難の道中,手足や首がないとか,体に穴が開いたような遺体がいくつも転がっていたそうです。
今の日常生活の中で道端に遺体があったらそれこそ大事件であり,見つけた人は悲鳴を上げたりショックを受けたりするでしょう。
しかし,沖縄戦体験者の話では,戦争中は凄惨な遺体をいくつ見てもそういう気持ちにならないのだそうです。いちいち驚いていたのでは精神が持たないため,自己防衛のため本能的に驚かなくなってしまうようです。自分が生き残ることしか考えられなくなり,他者を思いやるとか,気にかけるという人間らしい気持ちがなくなってしまうのだそうです。
沖縄戦では,当時の県民の4分の1にあたる約10万人の一般住民が死亡したといわれています。日本軍,連合軍の死者の合計も約10万人とされており,軍関係者とほぼ同じ数の一般市民が犠牲になったことになります。
沖縄戦は,犠牲者の数が多いだけでなく,「この世の地獄を集めた」と形容されるほどの壮絶な戦闘が行われ,そこに多数の一般住民が巻き込まれました。

6月23日に行われる追悼式では,毎年,学生による自作の「平和の詩」の朗読が行われます。昨年(2018年)の追悼式の「平和の詩」は特に素晴らしかったと話題になりました。発表者は中学3年生の女子生徒でした。
「生きる」というタイトルの詩の内容自体もちろん心を打つものがありましたが,朗読時の彼女の姿が圧倒的でした。
原稿を見ず,一度も間違えずに6分以上の朗読をすることだけでも大変なことですが,それを当然のことのようにしたばかりでなく,堂々とした態度,話し方,表情から伝わる迫力,聴衆に訴えかける力,まさに圧巻でした。

6月23日が沖縄慰霊の日であるとは,沖縄県民は誰もが知っています。しかし,県外での認知度は十分とはいえないのではないでしょうか。6月23日は沖縄慰霊の日であることを心に留めておいていただければ幸いです。

弁護士 小淵真史

著者:

小淵真史懇切丁寧な説明を心がけておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。

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