2022年9月5日
「じむしょにいく!」
五歳の長男は、自宅の中で、自動車のおもちゃに乗って、リビングをぐるぐる「運転」しています。それを見た、まもなくになる二歳の次男も、長男の後ろに無理やり乗る、あるいは、長男が別の遊びをしている隙にちゃっかり一人で運転席に乗って「運転」するなど、ご満悦です。
長男は、自動車のおもちゃに乗るとき、時々「べんごしのおしごとに、いってきま~す!」「ほうりつじむしょにいきます!」と言うこともあり、ご機嫌です。私が、平日朝に「パパも、事務所に行ってきます。」と言って自宅を出るのを聞いているからでしょうか。
長男は、幼稚園で、道具作りや体験などを通じて、「お仕事ごっこ」の遊びをしました。幼稚園からプレゼントされた「お誕生日カード」をみると、長男の将来の夢は、お寿司屋さんやお菓子屋さんのようです。
その一方、長男は、父親の職業である弁護士も気になる様子です。仕事内容をイメージできてはいませんが、時々、家にある古い判例六法をめくって見るなど、長男なりに想像を巡らせているのかもしれません。
次男は、お兄ちゃんに憧れているため、いつも長男の行動を真似します(長男が遊んでいるおもちゃ、読んでいる絵本などを、「今すぐ」欲しがって取ろうとします)。そのため、次男も、「(ぼくも)じむしょにいく!」と言うこともあります。
そんな子どもたちですが、土日に、私が「これから、パパと一緒に事務所に行ってみるかい?」と聞くと、「行かない。」と言って、ほとんど事務所には行きません。やはり、子どもは、父親の仕事場ではなく、公園などで遊びたいですよね。
子どもたちが私の職業に興味を持ってくれることは、素直に嬉しいです。しかし、それにも増して、子どもたちには、様々な遊びや自然体験をしてもらい、元気いっぱい成長してほしいです。私も、父親として、それらの機会を提供できるよう努めたいと思います。
弁護士 加賀谷 達郎
(事務所誌ほなみ第132号掲載)
著者:加賀谷 達郎
新潟県よりさらに冬が厳しい秋田県で生まれ育ちました(北海道に住んだこともあります。)。縁あって、学生時代を過ごした新潟で、弁護士として活動することができ、嬉しく思います。「弁護士」と聞くと「なるべく関わりたくない」という方が大多数かと思いますが、ご依頼された場合、法律・裁判例を念頭に置きながら、「依頼者の方にとって一番良い解決は何か」を考え、業務に務めたいと思います。雪国育ちですが、スキーはできません。しかし、寒さ・辛さにも耐える我慢強さ、簡単にあきらめない粘り強さには自信があります。TVドラマで登場する弁護士の様な華麗さはないですが、依頼者の方と誠実に向き合い、粘り強く、少しでも良い解決を目指したいと思います。
「どちらにしようかな…」
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