2018年1月4日
“おもてなし合戦”はやめよう
長時間働いて、身体を壊して、長期間療養生活を送るか死んでしまう、こんな人生を送る人が少なくない。悲しいかなこんな社会が私たち日本の姿です。ある人が“おもてなし合戦”が原因の一つだと言っています。
個別の企業が自社の利益を最大化するために社員に長時間労働をさせる(24時間対応、お急ぎ便など)
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多くの企業が同じ戦略をとるようになる。
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世の中がどんどん長時間労働になる。
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「“おもてなし”してくれるのはこの会社だけではない」と知れたら、客は増えない。
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「もっと強力な“おもてなし”をしよう」と従業員に一層長時間労働させる。・・・
「おもてなしは日本人の美徳だ」ともてはやされています。しかし労働の現場は違います。「おもてなし合戦」の悪循環を断ち切らない限り、世の中から長時間労働→過労死はなくならない。「おもてなしの過当競争」に歯止めをかけるには、「過剰なおもてなしは刑罰だぞ」という社会的強制がどうしても必要です。
(弁護士 金 子 修)
著者:金子 修
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