2010年2月9日
ー消費者金融からの借金についてー
(2010年正月号ほなみ掲載)
私は消費者金融から借金をしています。友達から、弁護士に相談すると借金が減ったりなくなったりすると聞いたのですが本当ですか?
そのような場合もあります。
少し前まで、消費者金融業者やクレジット会社では、法律の制限を超えた利息(例えば29%など)で貸付を行うことがありました。法律の制限を超えた部分は違法な貸し付けですので、法律の制限以内の利息で計算し直すとあなたの借金は減ることになります。あなたが返済を続けてきたときは、法律上は払わなくてもよい利息まで払っていることもあり得ます。場合によりますが、借金が減ったり、なくなったり、業者に対してお金を返すよう請求することもできるのです。
消費者金融からお金が返ってきたという友人もいるのですが。
いわゆる過払い金ですね。お友達は、法律上の利息を超えて借金を返し続けていたのでしょう。ですから、業者に対して本来払わなくてもよかった利息分を返すよう請求できるのです。
ただ、業者が必ずしもこちらが請求した金額全部を払ってくれるわけではありません。
いくら借金が減るのかわかりますか?
残念ながらわかりません。あなたと業者との間の貸し借りの履歴をすべて取り寄せてみて、法律に従って計算し直さなければならないからです。
弁護士を頼んだけど、結局弁護士費用のほうが高くて損するようなことだと困るのですが。
債務整理の1回目のご相談は、当事務所では無料です。相談では、借入先とそれぞれの残債務額を教えてください。費用倒れになりそうかどうか、その場で弁護士と相談して弁護士に依頼するか決めることもできます。
実は完済してから3年くらいたつ消費者金融があるのですが。
完済していても、過払い金が請求できないわけではありません。現在取引がない会社名も弁護士にお伝えください。
弁護士に頼めば借金が減ったりお金が返ってきたり、いいことづくめということですか。
そういうわけにはいきません。消費者金融にしてみれば、あなたが約束通りの金額を返さないことに変わりはありませんので、数年間はお金を貸してくれないでしょう。業者の“ブラックリスト”に載るというわけです。
また、借金が残った場合は返済を再開しなければなりません。ただし、返済額については引き下げてくれるよう交渉することができます。それでも払えないようなときには、自己破産をおすすめすることもあります。