2019年5月6日
“令和”バカ騒ぎにウンザリ
天皇の代替わり、新元号の制定、その間のオールマスコミ挙げてのバカ騒動にウンザリしている。
第一に、元号が令和に替わって何か真っ白な新しい時代がやってきたというバカ騒ぎ。元号が変わっても社会は昨日と同じ、何も変わっていない。
長期間休日のため給料が減額するパートアルバイトの人たち、預ける保育施設がなく仕方なく仕事を休むお母さん、変わらない介護を続け苦悩している家族、そんな人たちが少なくないのに、何が“新しい時代”なのか。
第二に、“日本国の象徴とは何か”前天皇(上皇)が悩み続け、新天皇もこれから悩み続けるだろうこの問題への意識の薄さ。
象徴とは形なきものを表す形あるもの、しかも象徴するのは「日本国」であり「日本国民」というとんでもないものである。日本国憲法は、そんな“象徴”という立場に生身の人間を置いた。天皇となる人が「自分とは何なのか」と苦悩するのは当然であり、私たちは少なくともそれに同情し心を寄せ、一緒に考えましょうと言うべきではないのか。
5月1日に、渋谷で「レイワ、レイワ」と立てノリしながら無邪気に叫んでいる若者たちや、「天皇陛下とともに時代を過ごせて幸せです」とにこにこインタビューに応える大人たち。それをただ無批判に流すマスコミ。何か大事なものに見失っていないだろうか。
弁護士 金子修
著者:金子 修
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