新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2016年10月13日

変えないものと変えるもの

(事務書誌 第120号より)
 弁護士登録をしてから(当事務所に入所してから)、早くも五年目となりました。
入所当時から現在に至るまで、多種多様な案件を担当してきました。案件の準備・調整を進める中で行き詰まり、悩み、辛い思いをすることも多々ありました(もちろん、苦労の末、一定の成果を得ることのできた案件もありました。そのようなときに「弁護士のやりがい」を実感しました。)。弁護士として活動をする限り、案件の準備・調整で苦労することは、今後も変わらないことであると思います。
他方、この五年の間に、私自身の置かれる環境も変わってきました。結婚し家庭を持ったため、「仕事をしていればよい。」というわけにはいきません。飲み会の参加を減らす、業務時間を調整するなどして、従前の業務時間を保ちながら(質の向上も目指しています。)、家族との時間を捻出できるよう、結婚前の生活スタイルから変えました。
また、昨年から、事務所に経費を納入することになりました。最近話題の「弁護士モノ」TVドラマでいう「パートナー弁護士」といえばそうですが、いざ、自分がやってみると大変です。一朝一夕に成就する話ではないですが、「地位が人を作るよ。」という先輩弁護士の言葉を胸に、名実一致したパートナー弁護士になるよう日々努力します。
私の置かれる環境はこの数年間で変わりましたが、「依頼者・相談者の方々と誠実に向き合い、一つ一つの案件を丁寧に対応する。」ことは、今後も変えないこと(変えていけないこと)であると認識しています。緊張感を持ち、今後も業務に努めます。
今回の随想では、私の弁護士活動において、変えないものと変えるものを挙げましたが、「変えない」と「変える」の違いは何でしょうか。その答えは、当たり前ですが、「変えない」あるいは「変える」ことが「必要(有益)かどうか」の有無です。
今の政府には、種々の政策について、「変えないもの(変えたくないもの)」と「変えるもの(変えたいもの)」があるようです。当たり前ですが、「変えない」あるいは「変える」ことが「必要(有益)かどうか」は、政府の利益(願望)を基準とするのではなく、国民(全体)の生命、健康等の利益を基準として、慎重に判断してほしいものです。
弁護士 加賀谷 達郎

著者:

新潟県よりさらに冬が厳しい秋田県で生まれ育ちました(北海道に住んだこともあります。)。縁あって、学生時代を過ごした新潟で、弁護士として活動することができ、嬉しく思います。「弁護士」と聞くと「なるべく関わりたくない」という方が大多数かと思いますが、ご依頼された場合、法律・裁判例を念頭に置きながら、「依頼者の方にとって一番良い解決は何か」を考え、業務に務めたいと思います。雪国育ちですが、スキーはできません。しかし、寒さ・辛さにも耐える我慢強さ、簡単にあきらめない粘り強さには自信があります。TVドラマで登場する弁護士の様な華麗さはないですが、依頼者の方と誠実に向き合い、粘り強く、少しでも良い解決を目指したいと思います。

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