2019年1月16日
年男として一年を過ごすにあたって
新年あけましておめでとうございます。
今年は猪年です。猪年生まれの私にとって、年男として過ごす一年を迎えました。三回目の年男ですが、実年齢より年長に見られる「見た目年齢」とは対照的に、精神的にはまだ「若い」と思っています(良い面以外に「若さ」が出ることは反省すべきですが…。)。
猪年生まれの性格について、書籍・インターネット上では、「するべき事を決めたらそれに向かってまっすぐ進む。」、「我慢強くやり遂げる。」などと紹介されています。
私は、弁護士を目指して司法試験の勉強を続け、幸運にも、合格することができました。ロースクール生及び受験生として過ごした約四年半は、ひたすら試験合格に向けて勉強をしていました(現在も「今年が最後のチャンスなのに、全然勉強していない。」という夢を見ることがあり、司法試験のプレッシャーが体に残っていることを実感します。)。
弁護士登録後も、仕事中心の日々を過ごしてきました。一方、登録から7年が経過する中で、自分の置かれた環境も変わりました。個々の事件に取り組むこと以外に、事務所の運営にも気を配る必要が出てきました。私生活でも、結婚し夫になり、長男の誕生で父親になりました。「勉強をしていればそれでよい。」、「仕事をしていればそれでよい。」という時期は終わりました。
猪の諺で有名な「猪突猛進」のとおり、周囲の人のことや状況をあまり考えずに、一つの目標を目指して突き進んできた私にとって、個々の事件対応に加えて、周りの状況も同時に考えて気を配ることは、中々大変です。
何か至らないことがあると「自分は不器用だから」で納得しようとしてきましたが、故高倉健さんが言うわけでもないし、格好良くもありません。説得力もなく、今振り返ると無責任だったと思います(家族、友人、事務所、同業者の皆さんが、自分を受容してくれたことを思うと、感謝に堪えません。)。
年男として一年を過ごすに当たっては、今までの自分ができなかったことにも、気を配るように努めたいと思います(長年苦手な納豆も、克服できたとは言い難い状況です)。「猪年生まれ」であることや、「不器用」を言い訳にせず、公私ともに更に成長すべく努力を重ねます。
最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
弁護士 加賀谷 達郎
(事務所誌 ほなみ第125号掲載)
ブー子の思い出