2017年11月13日
弁護士と災害
9月29日、静岡県沼津市内で開催された「将来の災害に備える平時の災害対策の重要性」(主催:関東弁護士会連合会・静岡県弁護士会)に参加してきました。
シンポジウムでは、弁護士がこれまでの災害にどのように関わってきたか、そして今後も起こるであろう災害にどのように関わっていくべきかについて基調講演、パネルディスカッションが行われました。
基調講演では、兵庫県立大学減災復興政策研究科長の室﨑益輝先生から「事前減災・・その構えと備え」と題して、「防災」から「減災」という考えが定着しつつあるとのお話がありました。「自然災害(大規模な災害)を人間が防ぐことはできないということを前提に備えるべき」との点から考え、自然に謙虚にあるべきとのお話が特に印象に残りました。
パネルディスカッションでは、弁護士がどのように災害対策、あるいは復興支援に関わってくるかについて活発な議論がなされました。ここでは、「弁護士はもっと災害対策に取り組んでいることを発信すべき」との意見などが出されました。弁護士のかかわり方の一つのモデルケースとして、昨年末の糸魚川大規模火災での取り組みが紹介されました。10ヶ月前の取り組みが昨日のように思い出されましたが、今まさに復興の過程にある糸魚川市の取り組みなどに私も微力ながら関わっていきたいと思います。
被災者支援・災害対応の分野で弁護士が役に立つことはまだまだ一般的には広がっていないかもしれませんが、経験と教訓を生かしながら平時から備えていきたいと思います。
弁護士 二宮淳悟
著者:二宮 淳悟
2010年12月 当事務所入所 ・新潟県弁護士会 東日本大震災復興支援対策本部 本部長代行 ・新潟県弁護士会 憲法改正問題特別委員会 副委員長 ・新潟県弁護士会 糸井川大規模火災対応本部 事務局長 ・日本弁護士連合会 災害復興支援委員会 運営委員 ・関東弁護士会連合会 災害対策協議会PT 委員
再びムチウチ症