2025年6月27日

新潟地方裁判所、吉田大教諭の請求を棄却。控訴へ。

　帝京長岡高校の吉田大教諭が帝京蒼柴学園（以下「学園」）から令和２年３月末限りで普通解雇（以下「本件解雇」）されたことにつき、本年６月２７日、新潟地方裁判所は、本件解雇が有効であるなどと判断し、吉田教諭の請求を全部棄却する判決を言い渡しました（以下「本判決」）。

　本判決は、全体的に、学園の主張する事実の多くを認定し、吉田教諭の不適格行為が高校から排除しなければならないほど重いものと判断しました。

　本訴訟において、私たちは、本件解雇に至る学園と吉田教諭（組合）の紛争経過、教員の職務の特殊性・困難性（教員が生徒とコミュニケーションを取りながらともに成長する。結果的に望ましくない対応を教員がしてしまったときは、教員生徒間・教員同士で協議して改善する。）、問題視された行為の性質・影響、学園が吉田教諭に指導を尽くしていないことを丁寧に主張してきました。しかし、その主張の多くが本判決では認められず、大変残念でなりません。

　吉田教諭は、控訴し、控訴審において本件解雇の有効性を争う予定です。私たち代理人弁護士も、控訴審の逆転勝訴を目指し、あきらめることなく、闘い抜く所存です。ご支援の程どうぞよろしくお願い致します（当事務所の担当弁護士は、土屋・加賀谷です。）。

　本件解雇のように、解雇の問題でお困りの方は、当事務所の弁護士にご相談ください。相談のご予約は、お電話またはＨＰ（受付フォーム）よりお願い致します。

弁護士　加賀谷　達郎