2020年1月27日

１０年目に入ります。

２０２０年もどうぞよろしくお願いいたします。「ミレニアム」だと騒いだ２０００年から２０年、私が当事務所で執務開始をしてから１０年目となります。九州育ちの私が新潟に来たのが２００５年でしたので、新潟での生活も１５年目になりますが、かぼす（大分）ととんこつラーメン（福岡）で育ち、台風さえ乗り切れば、チラチラと降る雪にはしゃいでいた私が、おかげさまでコシヒカリと背油ラーメンで１０キロ以上の成長を遂げ、タイヤ交換の時期になればソワソワし、雪かきのために早く寝るという生活になりました。また、この広く長い新潟県も、この間に起きた災害対応などで糸魚川市から村上市まで隅から隅まで走り回っていたような気もします。

さて「１０年」を振り返ってみると、１０年前は携帯電話もガラケーでしたし、ノートパソコンもそれなりの重さがありました。しかし、いまや事務所にいなくともスマホとタブレットで様々な調査や書類の作成も出来るようになりました（なってしまいました）。また、かさ張る書類の管理もデータ（PDF）で行うことが増えました。今後は「５Ｇ」や「ＡＩ」といった時代に入ると思われます。メリットも大きいでしょうが、「データ」という性質上、デメリットやトラブルといったものも少なからず出てくると思われます。世の中の移り変わりが激しいことを「十年一昔」と言いますが、１年、２年であっという間に変わってしまうデジタル技術の流れに取り残されないよう、様々なツールを使いこなしながら、この先１０年の弁護士業務に生かしていきたいと思います。

他方で、「１０年」前も今も変わらないこと、変わってはならないと心掛けていることもあります。どれだけデジタル技術が発達しようとも、弁護士にご相談頂く一つ一つの案件に同じものはありませんし、悩み苦しんでいる感情を抱えた「人」であることに変わりはありません。ですので、弁護士業務を行う中において、過去の経験が生かせる場面はあっても、まったく同じ場面はありません。入所当時に「一つ一つのご相談に丁寧かつ誠実に取り組もう」と抱いた初心を忘れることないという意味で「十年一日」のごとく業務に努めて参りたいと考えています。

今年は「弁護士１０年目」という節目の年になりますが、様々な面でバージョンアップしながらも、大事なところは変わらない弁護士を目指し、あらためて精一杯駆け抜けたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

弁護士　二宮　淳悟