新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2008年6月25日

佐渡薪能の季節到来

佐渡は能楽師世阿弥が流された島ということもあってか、島内の各地に能舞台が30余りも存在しています。
6月から薪能がさかんに行われています。多くは神社や寺の能舞台で行われ、入場も無料が多く、近在の集落の人や観光客などが能楽の島を堪能しています。
6月7日に佐渡に行った際に薪能を鑑賞しました。写真は椎崎諏訪神社の能舞台で行われた、天領佐渡両津薪能です。演目は「熊坂」です。
「熊坂」は、牛若丸の時代の盗賊の熊坂長範の幽霊が僧に扮して現れます。土地の僧が美濃国赤坂で、別の僧侶に声をかけられ、今日はある者の命日なので弔ってほしいと頼まれます。この僧侶は僧に扮した熊坂長範の幽霊です。この能では盗賊であった熊坂長範が金売り吉次という奥州平泉から京都へ砂金を運ぶ商人を襲った際に、吉次兄弟といっしょにいた牛若丸と戦った様子が演じられ、薙刀を持って出てきた熊坂の幽霊が土地の僧に語りながら、牛若丸との戦いで薙刀を勇ましく振るう様が演じられます。牛若丸との戦いを熊坂の側から描き、敗れ死ぬ熊坂の哀愁を帯びた情緒的な姿が印象的な能です。
源頼朝に疎んぜられて悲しい境遇に置かれた義経の話を題材とした能楽の演目がほかにもあります。この熊坂との戦いを牛若丸側から描いた「烏帽子折」や義経が都から逃れて奥州平泉へ行く途中、「安宅」の関所で弁慶が勧進帳を読むという歌舞伎でもおなじみの「安宅」もあります。
ひさびさに見た薪能ですが、能楽の島佐渡で、これから夏の8月、秋10月にかけて、佐渡の各地で行われる薪能を堪能して見てはいかがでしょうか。
土屋 俊幸

佐渡薪能の様子   佐渡薪能の様子   佐渡薪能の様子

著者:

パソコンのハードとOSに強く、当事務所のパソコン機器のメンテナンス係りです。自分で高性能のパソコンを自作しています。オーディオが趣味で、最近では、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器(DAC)にiPadをつなぎ、どのUSBケーブルだと良い音ができるのかを試行錯誤をしています。ハイレゾ音源とYouTubeのヒアノ演奏や交響楽団の演奏を真空管アンプで、30年前に買ったスピーカーで、音の歪みのもたらす音に聴き入る時間をつくりたいと思っています。論文検索や技術情報の収集など情報検索を駆使しての情報集めを得意としています。オーディオの世界と仕事では燻銀の経験と粘りで頑張っています。

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