2013年10月16日
新潟にも子どもシェルターをつくります!
2013年10月15日現在,全国9か所に子どもシェルターが開設されています。設立の準備をしている都道府県もあり,新潟もその1つです。
子どもシェルターは,主に15~19歳くらいの子どもを対象とした駆け込み寺です。例えば,虐待にあっている子ども,少年院退所後で家がない子ども,家出をして泊る場所がない子ども等,子どもを緊急に保護する必要性があれば,一定期間,一時的に入所してもらい,衣食住を提供します。シェルターに入所している間に,退所後の生活の見通しと基盤を作ってもらい,親子関係の修復や,就職等による自立の道を目指すことを目的としています。
全国にある子どもシェルターのほとんどは,NPO法人が主体となって運営をしています。NPO法人を構成するメンバーのうち,理事長や理事の一部は弁護士で構成されていますし,子ども1人について1人の弁護士が担当となります。弁護士が子どもシェルターの設置・運営に関わる理由は,子どもの担当となった弁護士は,親や様々な機関との関係調整等をはじめ,子どもの「最善の利益」を図るための活動ができる・すべきであるからです。
もちろん,弁護士でなくとも,子どもの「最善の利益」のために活動している方も,たくさんいらっしゃいます。子どもシェルターは,そうしたいろいろな専門家・いろいろな知恵と経験を持った大人が,みんなで力を合わせて,行き場のない子ども一人ひとりを大切にしよう,という取り組みなのです。
子どもシェルターは,地域社会の協力や理解がなくては運営することができません。この理念に共感してくださる方,新潟に子どもシェルターをつくる活動に,ぜひご協力ください!
なお,開設の目標は,2014年秋ころを考えております。
新潟県弁護士会所属・弁護士 黒沼有紗
「サラメシ」
医療事故(民事賠償請求)のはなし(1)