2013年1月18日
サンタさんは悪くない
(事務所誌ほなみ第113号掲載)
1 子どものスマホ・DSが危ない!
サンタさんが、スマホやDSをプレゼントしてくれたおうちもあると思います。
そんなおうちのお父さん・お母さん!
その機械が、単なるおもちゃじゃなくて、小さなコンピューターだということ、ちゃんとわかっていますか?
いま、スマホやゲーム機を通じて、子どもが犯罪や消費者被害に巻き込まれるケースが多発しているんです。
2 アバターが危ない!
アバターとは、自分の分身のようなキャラクターのこと。スマホやDS等の機械はインターネットを利用することができますので、インターネットを通して、アバター同士で友達になったり、情報交換をしたりできます。
スマホはもちろんですが、DS等のゲーム機を使ってWi-Fi(ワイファイと読みます。インターネットの無線通信のことです。)の利用ができることはご存知ですか? 不審者は、Wi-Fi通信ができる場所で遊んでいるお子さんを見つけると、そのお子さんを狙ってアバターを使ってそのお子さんと友達になります。不審者は、アバターのプロフィールやインターネット上の会話(チャット)で情報(名前、年齢、家族構成、通っている小学校、習い事)を得て、その子の家庭の経済状況等をもとに様々な犯罪に利用します。
情報は、一度流出すれば、消すことはできず、半永久的に垂れ流しの状態になります。
あなたは、本名・居住地・生年月日・通っている学校名を登録しないこと、知らない人と交流しないことなどを、お子さんに注意していますか?
3 無料ゲームが危ない!
スマホ・携帯の「無料です」というゲームが、テレビでタレントを使ってCMされていますね。これ、最初だけ無料ですが、レベルを上げたり対戦で勝つためには、アイテムを購入しないといけないのです。(だからこそ、有名タレントを使ったCMができるのです。)
一度だけ、という約束で、アイテムを買ってあげたお父さん・お母さん。 一度クレジットカードを使うと、そのカードが登録され、子どもが自由にアイテムを買うことができる状態になっている場合があること、ご存知ですか?
4 お父さん・お母さんの意識が危ない!
お父さん・お母さんは、スマホやDSの危険性をちゃんと理解してください。そして、子どもが安全に遊べるように、注意してあげてください。
子どもが犯罪や消費者被害に巻き込まれたとしても、お子さんのせいでも、サンタさんのせいでもありません。
弁護士 黒 沼 有 紗
させていただきます。
三手の読みと大局観