新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2014年1月6日

「~のほう」

新年あけましておめでとうございます。

 弁護士になってから、多くの方とお話する機会に恵まれ、コミュニケーションをとってきました。

 人と話をするうえで私が注意していることは、「言葉遣い」です。私自身、間違った言葉の使い方をすることも時折あります。社会人である以上、「正しい言葉の使い方は何か」は意識しなければなりません。

 間違った言葉の使い方をしてしまう私でも、普段耳にする他人の話の中で、大変気になる言葉遣いがあります。「~のほう」というフレーズです。例えば、お店で買い物をするときに店員が言う、「お会計のほうは、○○○円でございます。」、依頼者との打ち合わせで弁護士(私)が使う「弁護士(私)のほうから説明します。」などです。これらは、いずれも間違った言葉の使い方なのです。

 ものの本などによると、「~のほう」の用法には、物事をぼかしたり遠回しに言ったりする用法と、何かと対比した意味の「こちらのほう」という用法があります。「お会計の方は・・・」、「弁護士の方から・・・」は、いずれの用法にも当てはまりません。これらの言葉は、いわゆるファミコン言葉(ファミリーレストランやコンビニエンスストアで使われているが、本来の言葉の持つ意味に照らしてみると少しおかしい日本語)の1つと言われています。

 ついつい丁寧に言おうとすると、かえって変な言葉遣いになってしまうみたいです。先の2つの例における正しい言葉遣いは、「お会計は、○○○円でございます。」、「弁護士(私)から説明します。」です。正しい言葉遣いの「ほう」がシンプルですね。そのため、言葉遣いを間違えないためには、「とにかくシンプルに。」、「文末は『です・ます』調にする。」のがよいと考えています。

 皆さんは、普段から「正しい日本語」を使えているでしょうか。「他人の悪いところは気づきやすいが、自分の悪いところには気づきにくい」ため、私も他人の言葉づかいを偉そうに指摘する資格はありません。ですが、正しい日本語を使えることは、コミュニケーションを取るうえでも重要ですから、意識して日常生活に活かせればと思っています。

2014年は、言葉遣いなど細かいところにも気を付けながら、弁護士業務に励むよう努力します。最後になりましたが、本年もよろしくお願い申し上げます。

弁護士 加賀谷達郎

著者:

新潟県よりさらに冬が厳しい秋田県で生まれ育ちました(北海道に住んだこともあります。)。縁あって、学生時代を過ごした新潟で、弁護士として活動することができ、嬉しく思います。「弁護士」と聞くと「なるべく関わりたくない」という方が大多数かと思いますが、ご依頼された場合、法律・裁判例を念頭に置きながら、「依頼者の方にとって一番良い解決は何か」を考え、業務に務めたいと思います。雪国育ちですが、スキーはできません。しかし、寒さ・辛さにも耐える我慢強さ、簡単にあきらめない粘り強さには自信があります。TVドラマで登場する弁護士の様な華麗さはないですが、依頼者の方と誠実に向き合い、粘り強く、少しでも良い解決を目指したいと思います。

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