2023年1月19日

「新しい景色」と「素晴らしい景色」

　新年あけましておめでとうございます。

　昨年十一月～十二月に開催されたサッカーワールドカップ・カタール大会では、日本代表が、強豪国ドイツとスペインに逆転勝利を収め、世界中を驚かせました（我が家では、コスタリカ戦を、家族全員でテレビ観戦しました。日本代表に一生懸命声援を送る子どもたちの姿に、妻と感激しました。）。
　決勝トーナメント一回戦（対クロアチア）で惜しくも敗退した後、森保一監督は、報道陣に対し「ベストエイトという新しい景色には届かなかったが、世界トップクラスの強豪と互角に渡り合い、勝っていけるという素晴らしい景色を選手たちが見させてくれた。」という話をしました。
　森保監督が、悲願の目標（世界八強）を「新しい景色」、強豪国に勝利できた結果を「素晴らしい景色」と表現したことは、とても印象的でした。選手・スタッフが個人・チームとして目標としたもの（今回は未達成）と達成できたものを区別した表現の仕方が、知的であると感じました。
　サッカー日本代表に限らず、私たちも、日々の生活で、「新しい景色」を見るために努力していますし、成果が出たときに「素晴らしい景色」を見ているはずです。
　特に、子どもたちは、元気に成長していく中で、この二つの景色を見ることを繰り返していると感じています。我が家では、長男は、補助輪なし自転車と縄跳び（前跳び）ができるよう練習しています。次男は、とにかく長男の真似をします。親として、子どもたちが、これからも多くの「新しい景色」と「素晴らしい景色」を見られるよう応援したいです。
　さて、私は、今年十月に四十歳（不惑）を迎えます。
　三十歳代の十年間では、弁護士業務で貴重な経験をさせてもらえたことはもちろん、結婚して父親になったこと、子どもたちが元気に成長してくれたことなど、おかげさまで、数多くの「新しい景色」と「素晴らしい景色」を見させてもらえました。
　四十歳を意味する「不惑」とは正反対に、これからも、仕事でも家庭でも迷うことの多い日々になると思いますが、プラス思考で駆け抜けます。
　そして、これからも努力を重ねて、「新しい景色」と「素晴らしい景色」を見ようと決意しました（弁護士としても、この二つの景色を依頼者の皆様にお見せできるよう、研鑽を積みます。）。
　本年もどうぞよろしくお願い致します。

弁護士　加賀谷　達郎

（事務所誌「ほなみ」　第１３３号掲載）