新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2021年1月15日

皆さん、今年は少し怒りましょう

(事務所誌ほなみ第129号掲載)

昨年のアメリカ大統領選挙はいろいろ言われましたが、羨ましかったのは66%を越える投票率の高さです。最近の日本の国勢選挙はせいぜい50%前半で、政治に参加しようという意識の差を感じました。

でも、そろそろ私たちも、政治に怒りをぶつける時期に来ているのではないでしょうか。

佐野元春というロックミュージシャンがいます。私の一つ上で昨年デビュー40周年でした。彼が1986年に作った『99ブルース』(ナインティナインブルース)という曲があります。その中の一節。

全てはマネー、この国はファニー、いつも悩ませる、大切なキャッシュカード・クレジットカード、永遠に夢は買えない、得意気な顔したこの街のリーダー、シナリオのチェックに忙しい、ユーモアもない、真実もない、フェイクしたスマイルはとても寂しい、いつもホントに欲しいものが手に入れられない、相変わらず今夜も口ずさむのさ99ブルース、・・・・

1986年はチェルノブイリ原発事故が発生し、日本でも原子力発電所の建設問題の議論が盛り上がりました。

時の政府は、国民の強い批判や疑問を権力とお金で踏みつぶすようにして原発推進政策を押し進めました。

佐野はそんな政治の動きに強い危機感をもち、この曲を作りました。当時彼はコンサートでこの歌の間奏中に、「警察が少しずつ強くなる、闘う前につぶされる、どこへ行くデモクラシー、どこへ行く自由!」と叫んでいました。強烈なロックビートの中で汗まみれになって踊りながら、ドキッとした感覚を今でも覚えています。

その25年後、福島第一原発の大事故が起きました。

今年は必ず衆議院選挙があります。皆さん、少し怒って、国民に隠れたところでシナリオをチェックしながら政治を進めようとする議員たちを一人でも多く落選させ、ユーモアがあり真実もある議員をたくさん当選させようではありませんか。

 

弁護士 金子 修

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