2015年2月2日
日本百名山を人力のみで繋ぐ!
昨年、NHKBSで「グレートトラバース ~百名山一筆書き踏破~」という番組を放送していたのですが、ご覧になった方はいるでしょうか。
これは1964年に出版された深田久弥氏の随筆「日本百名山」で定められた100名山を人力のみで踏破するというものです。日本を代表するアドベンチャーレーサー、田中陽希氏による前人未達の全くの新しい挑戦でした。
南は屋久島・宮之浦岳からスタートし、北は北海道・利尻島の利尻岳まで全国の100名山を移動も含め全て人力で踏破するというとてつもない企画です。総移動距離7800キロメートル、累積標高100,000メートル、これを4月から10月までの約200日間で踏破する前人未到のチャレンジに完全密着。移動手段は、交通機関を一切使わず、自分の脚とカヤックだけ。山と山との間は舗装路を走り、陸路が無いところ(屋久島から九州まで、四国鳴門海峡から紀伊半島、竜飛岬から北海道、稚内から利尻島)は、シーカヤックで海を渡る。
どれだけ凄いかというと、大きなリュックを背負ったまま毎日フルマラソンの距離以上を歩いたり(走ったり)、1日で2つの山を登ったりするわけです。恐ろしいスピードで登って、駆ける、あまりにも簡単に進んで行くので凄さが分からないほどです。シューズは15足履き潰したとのこと。
圧巻だったのは、稚内から利尻島へのシーカヤックです。利尻水道の距離は25キロメートル。この日は、向かい風の強風に3メートルの高い波。少し気を抜けば漂流してしまうという過酷な状況の中で、転覆する場面もありましたが、9時間かけてようやく利尻島に到着。壮絶な海との闘いでした(さすがにこのときは、取材班も撮影用の漁船から何度も手をさしのべようと思ったとのことです)。
この番組は、鉄人田中陽希氏の凄さだけではなく、この狭い国土の中に北海道から九州まで様々な表情を見せる山々、春の新緑から秋の紅葉まで変化に富んだ美しい自然の移ろいを感じることができ、山旅の素晴らしさを再確認しました。
今年は100名山のうち1座にチャレンジして、日本が有する雄大な自然の魅力を感じてみたいと思います。
弁護士 小川 和男
著者:小川 和男
問題を抱えているにもかかわらず、誰にも相談できず悩んでいる方は多いのではないでしょうか、そのような方々が気軽に相談できる弁護士でありたいと思っています。まずはお話を聞かせてください。
福島原発避難者訴訟
エコキュートによる低周波騒音