2013年6月14日
復興庁参事官の暴言ツイッター問題について
復興庁で「子ども・被災者生活支援法」に基づく具体的な支援策を定める
基本方針のとりまとめに当たっていた参事官の暴言ツイッター問題が報道されました。
参事官は、市民団体が開いた集会に参加した3月7日に
「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」とつぶやいたり、
3月8日(支援策パッケージが発表される約1週間前)には
「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくこと
に関係者が同意」と、課題の先送りともいえるつぶやきを発信していました。
子ども・被災者支援法については、成立して1年経った今もなお、
まったく具体的な支援策が決定しておらず、案として発表された支援策も
「法律の趣旨を骨抜きにするもの」として強い批判があったところです。
参事官は、被災者や支援者の声を聴く集会やフォーラムにほとんど参加し
「いただいた意見は復興庁大臣に確実に伝え、政府としてすみやかに基本方針を
まとめていく。」と繰り返していた方でした。
今回報道されたような感覚で、支援策をとりまとめ、かつ先送りされてきたかと思うと、
怒りを通り越して残念でなりません。
政府・復興庁は、当該参事官を厳しく処分した上で、
新たに子ども・被災者支援法の理念に沿った具体的な方針を早急に発表すべきです。
新潟合同法律事務所所属 二宮 淳悟
著者:二宮 淳悟
2010年12月 当事務所入所 ・2012年~新潟県弁護士会 東日本大震災復興支援対策本部 本部長代行 ・2015年~新潟県弁護士会 憲法改正問題特別委員会 副委員長 ・2019年~新潟県弁護士会 糸井川大規模火災対応本部 事務局長 ・2020年~新潟県弁護士会 学校へ行こう委員会 副委員長 ・2023年~新潟県弁護士会 刑事弁護委員会 副委員長 ・2012年~日本弁護士連合会 災害復興支援委員会 運営委員 ・2018年~関東弁護士会連合会 災害対策委員会 副委員長
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