新潟合同法律事務所(新潟県弁護士会所属)

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2013年11月14日

離婚する前に,5つ決めよう!

離婚を考えている女性は,次の5つのことを決めてから離婚することをお勧めします。

1 親権者

  未成年の子がいる場合,親権者を決めなければ,離婚できません。

2 養育費の額

  子にとっては,両親が離婚しても,親は親です。ですので,子と生活を共にしない親であっても,未成年の子・扶養が必要な子に対して,養育費を支払う義務があります。

養育費の支払いの終期がいつになるかは争いのあるところですが,昨今は,ほとんどの子どもが大学に進学しますので,大学卒業までの養育費の支払いを約束してもらえば,お子さんも将来安心して勉学に励むことができるでしょう。

3 財産分与

  夫名義でも妻名義でも,財産(「財産」とは,給料,貯金,地建物などです。相続で取得した財産等は除きます。)のうち,婚姻した日以降に築いたものについては,夫婦の財産とみなされます。ですから,離婚するときは,夫婦の財産については,「財産分与」として,夫婦の財産の2分の1を取得できるのが原則です。迷ったら,まず2分の1を請求しましょう。

4 慰謝料

  慰謝料は,相手から権利侵害を受けたときにのみ発生します。たとえば,暴力や暴言(DV)や不貞(浮気)などです。ただ,DVや浮気は,「やった・やらない」の争いになることが多いので,証拠が重要になります。たとえば,DVでは,暴力や暴言を受けているときに録音・録画すること,怪我をしたら病院に行って診断書をもらう,ひどい時には警察を呼ぶ,というのが重要です。浮気の場合は,相手の女性とのメール画面を写真に撮る,相手の女性との交換日記を写真に撮る,などです。

5 年金分割

  婚姻期間が長い場合には,将来のことを考えて,婚姻期間に相当する部分の年金をもらう権利を取得したほうが良いでしょう。まずは,婚姻期間に相当する期間の半分の権利として,分割割合を0.5としてもらうように交渉しましょう。

 

次回は,「別居したら・・・」のテーマで記事を書こうと思います。

 

黒沼 有紗

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