2014年3月30日
法科大学院について考える
※以下は、私の個人的見解であり、事務所の見解ではありません。
新潟大学法科大学院が、2015年から入学者の募集を停止し、最終的には廃止する方針であることを明らかにしました。
私は新潟大学の法科大学院の出身ではありませんが、法科大学院で学んだ者として新潟大学法科大学院のニュースは非常に残念でした。
法科大学院の制度については、批判も多々ありますが、私自身は法科大学院が出来て良かったと思っています。なぜなら、法科大学院が出来ていなければ、弁護士を目指そうと思うこともなく、弁護士として新潟で働くということもなかったからです。ですので、今の私があるのは、法科大学院制度のおかげです。
私が法科大学院で学んだことは、法律学という学問だけではありません。多種多様な授業を通して、本当に弁護士になりたいのか、なるとしたらどのような弁護士になりたいか、などということを深く考えさせられました。
弁護士になった今も、法科大学院で学んだことはとても役に立っていると思っていますし、私自身、「基本的人権の擁護と社会正義の実現」に向けて日々の活動を行っているつもりです。
しかしながら、法科大学院出身というだけで「社会にとって有益とは思われない弁護士」と評価されるのは、非常に残念でなりません。
鈴木麻理絵
著者:鈴木 麻理絵
生まれも育ちも埼玉県ですが、縁あって新潟で弁護士として働くことになりました。依頼者の方に「相談して良かった」と思っていただけるように、誠実に取り組んでまいります。
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