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2014年7月8日

集団的自衛権はナウでもトレディーでもない

政府は「憲法9条は集団的自衛権を認めている」と、それまで50年以上続けてきた憲法解釈を変更しました。その記者会見で首相は「集団的自衛権で日本は戦争に巻き込まれることはない」と断言しました。

国連への報告によると、実際に、集団的自衛権が行使された事例はこれまで14あるそうです。その中にこの4つがあります。一般に何と呼ばれているでしょう?

昭和40年、「米国、オーストラリア及びニュージーランドによるヴィエトナム共和国に対する支援」

昭和55年、「ソ連邦によるアフダニスタンに対する支援」

平成2年、「米国及び英国によるペルシャ湾地域への兵力の展開」

平成13年、「米国、フランス、オーストラリア等による米国に対する支援」

正解は、①=ベトナム戦争、②=ソ連のアフガニスタン軍事侵攻、③湾岸戦争、④米国のアフガニスタン侵攻、です。

戦死者は、軍人だけで、①=150万人、③=2万~3万人、③=9~10万人、④=5万人。

いずれも、集団的自衛権が発動された結果です。「集団的自衛権」の行使は、紛れもなく、他国の戦争に巻き込み巻き込まれ、戦地で多数の兵士が死亡し、多くの家族を悲しみに突き落とし、現地の平和に暮らす一般庶民も殺傷してしまいます。

政治家は偽りを言ってはいけません。

(弁護士  金子 修)

 

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