2012年5月18日 |著者: 小川 和男
裁判員制度 今、何が問題なのか
(事務所誌「ほなみ」第111号掲載) 裁判員制度が開始されて3年が経過しようとしています。昨年末現在で3200件以上の判決が言い渡され、18000人を超える人が裁判員を務めています。 全国各地では、裁判員経験者と法曹三者の意見交換会が実施されており、そこでは、「良い経験になった」などという意... 続きを読む
2011年11月11日 |著者: 小川 和男
裁判員裁判を経験して
事務所誌「ほなみ第109号」掲載 先日、初めての裁判員裁判を経験しました。以下、雑感です。 主任弁護人と私と2人で担当した事件でした。 (連日開廷の大変さ) これまでの刑事事件の裁判は、1ヶ月に1回くらいのペース、ある程度期間をおいて審理を進めていくのが通常でした。そして、弁護人も、その期... 続きを読む
2011年9月28日 |著者: 小川 和男
幼保一体化は子どものためになる!?
現在、政府は、新たな子育て支援の制度設計に向けて、「子ども・子育て新システム検討会議」において検討を進めています。子ども・子育て新システムとは、幼稚園と保育園を一体化するなど、主に幼児期の子ども関連の国の施策や補助金を一元化するためとして政府が提起した「制度」改革案です。新システムの目的の一つが... 続きを読む
2011年4月27日 |著者: 小川 和男
取調べの名の下で
先日、大阪地裁で、強盗致傷などの罪に問われた被告人の裁判員裁判の判決がありました。その判決の中で、裁判所は、「取り調べ警察官が違法、不当な言動に及んだ疑いがある」と指摘し、弁護側の主張どおり、窃盗罪と傷害罪が成立するとの判断を下しました。 この事件は、強盗致傷罪が成立するか、窃盗罪と傷害罪が成立... 続きを読む
2011年1月12日
年賀状
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 この「ほなみ正月号」が届く頃には、皆様方にも数多くの年賀状が届けられていることと思います。最近は、メールやインターネットで年賀の挨拶を出す人も増えてきて、年賀状の発行枚数は年々減少の傾向にあるようですが、それでもまだ、年賀状はが... 続きを読む
2010年11月30日 |著者: 小川 和男
最高検による取調べメモ廃棄指示
先日、最高検察庁が、2008年に全国の検察庁へ取調べメモの適切な保管について通知をした際に、不要なメモの廃棄を促す「補足説明」文書を出していたことが明らかになりました。 この「補足説明」文書には、「必要性の乏しいものを安易に保管しておくことで、無用に開示を巡る問題が生じかねない」ので、「組織的に... 続きを読む
2010年10月20日 |著者: 小川 和男
「イクメン」になって、女性の働く権利の実現を
(事務所誌「ほなみ」第106号掲載) 男性の育児参加を後押しする改正育児・介護休業法が、今年の6月に施行されました。最近、厚生労働省も、「イクメンプロジェクト」なるものを立ち上げ、子育てを積極的に楽しむ父親を応援しているようです。 昔は、男性は外に働きに出て、育児はほとんど女性がするという社... 続きを読む
2010年6月17日 |著者: 小川 和男
どうして取調べの可視化が必要なのか
皆さん、取調べの可視化という言葉を最近よく耳にするのではないでしょうか。先般、足利事件の再審無罪が確定しましたが、この再審無罪事件を契機として、取調べの可視化について、国民的な関心も高まっています。 そもそも、取調べの可視化とは、被疑者の取調べの全過程を録画するということです。でも、どうして、こ... 続きを読む
2010年2月8日
凧揚げ
(2010年正月号ほなみ掲載) 去年の正月、東京に帰省したとき子どもを誘って凧揚げをした。多分小学生以来なので30年ぶりくらいである。近くの河川敷に行くといい風が吹いており、絶好の凧揚げ日和。 まわりには何人か凧揚げをしていた人はいたが、人影もまばらだった。私が子どもの頃は、正月を含む冬休みには... 続きを読む
2009年6月18日
「裁判員制度始まる」
(2009年5月15日発行ほなみ掲載) いよいよ、5月21日から裁判員裁判が始まります。 賛成、反対、延期、見直しなど、様々な意見が出され、国会議員の中でも、裁判員制度を問い直す議員連盟が結成されるなどの動きもあり、大きな関心が寄せられています。 確かに、裁判員制度は、私たち弁護士が望んでき... 続きを読む