2014年2月19日 |著者: 小川 和男
「可視化」が危ない
報道によれば、取調べの可視化(録音・録画)の制度化などを検討している法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」において、警察・検察関係の委員は、未だに「(録音・録画をすれば)捜査活動が萎縮しかねない」などと言って、裁判員裁判事件のみを可視化の対象にすべきだと主張しているとのことです。 裁判員... 続きを読む
2014年1月22日 |著者: 小川 和男
取調べ録画DVDの映像提供問題で「懲戒不相当」
刑事事件の公判で再生された取調べ映像のDVDをNHKに提供したとして、弁護士が大阪地検に懲戒請求されていた問題で、大阪弁護士会は1月15日、「弁護士の品位を失う非行にはあたらない」として懲戒処分の必要はないと決定しました。 大阪地裁は2011年7月に、傷害致死事件の裁判員裁判で、取調の様子が録画さ... 続きを読む
2014年1月8日 |著者: 小川 和男
年明けはマラソンから
(事務所誌「ほなみ第115号」掲載) 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 皆様、お正月はどのようにお過ごしでしょうか。 私は、ここ数年毎年元旦マラソンに参加しています。埼玉県の東松山市で行われている元旦早朝マラソン(10キロ)です。なんで元旦早朝から走り... 続きを読む
2013年12月27日 |著者: 小川 和男
合意だけで処罰される?
報道によれば、政府、自民党から、「共謀罪」の早期実現を求める声が上がり始めているとのことです。国際テロ組織などによる犯罪を防ぐのが目的で、国連で採択された「国連越境組織犯罪防止条約」を批准するための国内法整備であるとされています。 共謀罪とは、2人以上の者が、犯罪を行うことを話し合って合意するこ... 続きを読む
2013年11月27日 |著者: 小川 和男
取調べ可視化の「現在」
現在、刑事司法改革の重要な争点である取調べの録音・録画(可視化)の問題について、法制審議会の特別部会で議論が交わされています。 この部会では、可視化の範囲について、原則的に全過程の可視化を義務付ける案(但し、裁判員裁判対象事件のみ対象)と、取調官の一定の裁量に委ねる案、という2つの事務局案が示さ... 続きを読む
2013年10月22日 |著者: 小川 和男
11月16日(土) 日弁連「地域司法キャラバン in 柏崎」が開催されます
11月16日(土)、午後2時から、柏崎市文化会館アルフォーレで、「日弁連地域司法キャラバンin 柏崎」が開催されます。主催は、日本弁護士連合会、新潟県弁護士会です。 このキャラバンは、地域司法の充実のために、地元の相談関係機関、市民の皆様、国会議員、地方議会議員、報道機関に参加を呼びか... 続きを読む
2013年9月5日 |著者: 小川 和男
憲法の生命線を守れ
(事務所誌「ほなみ」114号掲載) 日本国憲法は、憲法改正の要件を第96条で定めています。これによると、憲法改正には、①各議院の総議員の3分の2以上の賛成で発議すること、②国民投票による承認を経ること、が必要とされています。 自民党の憲法改正草案では、この憲法改正の発議要件を衆参... 続きを読む
2013年6月24日 |著者: 小川 和男
新潟県弁護士会副会長就任のご挨拶
ご報告が大変遅れましたが、本年4月1日より新潟県弁護士会の副会長に就任しております。来年の3月までの1年間、弁護士会の仕事を担当します。 副会長は、新潟県弁護士会の役員として、会長を補佐し、新潟県弁護士会の業務全般を運営していきます。 副会長としての担当は、刑事弁護委員会、憲法改正問題特別... 続きを読む
2013年1月30日
最近の楽しみ
(事務所誌 ほなみ113号掲載) 最近自転車にはまっています。自転車というのは、ドロップハンドルの自転車でいわゆるロードバイクです。自転車に興味をもったのは、テレビで見た自転車レースがきっかけでした。酷い2日酔いで1日家でゴロゴロしながらぼーっと衛星放送を見ていたときでした。ツール・ド・フランス... 続きを読む
2012年12月21日 |著者: 小川 和男
不渡りで脅して貸金の回収を図る「システム金融」
事務所誌「ほなみ」第112号掲載 システム金融業者というのを聞いたことがあるでしょうか。10年以上前から存在する悪質な違法金融業者で、以前商工ローンが問題になっていたときに、商工ローンからも借りられない中小企業や個人事業主がシステム金融から借りるというケースが結構ありました。現在は、一時期ほど被害... 続きを読む