2016年2月4日
ムチウチは3年~5年にあらず
(事務所誌ほなみ第119号掲載)
昨年ちょっぴり嬉しかったことがありました。
交通事故で外傷性頸部症候群(ムチウチ)の後遺症が残ったものの、保険会社から、一番軽い14級でかつ自覚症状だけだとして3年間あるいはせいぜい5年間しか認めないとされた事件で、10年間(42才・女性)、15年間(34才・男性)を認める判決をもらいました。
自覚症状だけの訴えはどうしても軽く見られ、中にはさもニセ患者のように冷たくあしらわれる場合すらあります。被害者の苦しみはなかなか理解してもらえません。この2件の裁判では、裁判官に対し、日常生活上の不自由さを動画で見せたり、尋問で仕事上の辛さを具体的に語ってもらったりして、何とか「ムチウチというのは3年せいぜい5年で苦痛は和らぐもの」という常識を越えることができました。
弁護士 金子 修
著者:金子 修
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