2018年3月1日
交通事故の賠償問題~保険会社は慰謝料・逸失利益を低く提示する!?~
交通事故の賠償問題を弁護士に依頼するメリットは、保険会社提示額・支払額が増額するケースが多い点にあることを以前のコラム(2017年9月28日執筆)で説明しました。 交通事故の相談・依頼を受けた際、相談者・依頼者の方より見せていただいた保険会社の提示額(※弁護士受任前のもの)で、「赤本基準(裁判... 続きを読む
2018年2月22日
使用者の労働者に対する損害賠償請求の訴えが不法行為になることも・・・
労働問題に関し、「会社から損害賠償を請求された。」という労働者の方から相談を受けることがあります。窃盗・横領等の犯罪行為や故意(わざとした)行為により会社に被害を与えた場合は別ですが、「会社が損害賠償を請求する理由がわからない。無理筋ではないか。」と思う事案も多いです。 横浜地方裁判所平成29... 続きを読む
2018年2月20日
被疑者国選制度が拡大します
皆さんは被疑者国選制度をご存じでしょうか。犯罪の嫌疑を受けている人を被疑者といいますが、勾留(逮捕に引き続いてなされる身体拘束)された被疑者が経済的に苦しいなどの理由で弁護人を選任することができない場合に、本人から請求又は法律の規定によって国選弁護人を付けられる制度を被疑者国選制度といいます。 ... 続きを読む
2018年2月13日
99.9%
マツジュン(人気グループ嵐の松本潤)主演のドラマ『99.9%-刑事専門弁護士』をよく観ています。「刑事事件で起訴されれば裁判では99.9%は有罪となる」という意味ですが、この数字が小さくなる日がそう遠くない状況になっています。 これまで取調べ室という密室で行われていた「取調べ」が録音・録画され... 続きを読む
2018年2月8日
内縁関係の法律
何らかの事情で入籍することが出来ず、内縁として、夫婦同様の共同生活を送っている方は少なくありません。 内縁の法律関係をごく簡単に説明するとすれば、相続や遺族年金は×、財産分与や慰謝料は〇という判例法理が確立しています(ここでは紙面の関係上、理由は省きます。)。 そうしてみると、特に次の二... 続きを読む
2018年1月16日
なくそう学校での心停止の死亡事故
ボールが胸に強く当った、水泳授業でプールの冷たい水に急に飛び込んだ、部活の運動中やマラソンなど、中学生や高校生が心停止で倒れる事故が見受けられます。突然倒れて心停止した場合には、心室細動(VF)や無脈性心室頻拍(VT)で倒れる場合が多く、救急車が来るまでに、迅速な胸骨圧迫と人工呼吸による心肺蘇生とA... 続きを読む
2018年1月11日
自転車保険に加入していますか?
通勤・通学で自転車を利用する人も多いと思いますが、自転車事故で多額な損害賠償が発生する危険性があることについては、あまり知られていないかもしれません。 自転車は、これまで自動車との関係では「交通弱者」として見られていましたが、昨今は自転車と歩行者との事故が増え、「加害者」の立場になることが多く... 続きを読む
2018年1月9日
嘱託殺人罪に感じた疑問
嘱託殺人罪という犯罪をご存じだろうか。典型的には、病気で苦しんでいる本人から安楽死を持ち掛けられて殺害してしまうような例である。 普通の殺人罪の法定刑は、死刑、無期または3年以上の懲役刑であるが、嘱託殺人は、6月以上7年以下の懲役刑または禁錮刑とされており、普通殺人罪の法定刑より大幅に軽い。窃... 続きを読む
2017年12月29日
特殊詐欺事の「受け子」に未必的故意は認められるか
オレオレ詐欺など特殊詐欺の被害が多発しています。特殊詐欺では、巧妙な事件ほど主犯格のメンバーは表に出ません。逮捕されるのは、事情を知らされないで現金を受け取りに行ったり(受け子)、その受け子を紹介した人です。そのため刑事裁判では、受け子やその紹介者に詐欺の「未必の故意」があったかどうかが争われます。... 続きを読む
2017年12月27日
「節度ある飲酒」の「義務」!?
忘年会、新年会とお酒を飲む機会が増える時期です。 最近の報道で、新潟県内では今年10月31日までに前年同期比46件増の622件の飲酒運転を摘発したとのことです。「乗るなら飲むな」「飲んだら乗るな」を徹底して頂きたいと思います。 さて、お酒に関して、昭和36年に制定され... 続きを読む