2010年12月20日|著者:金子 修
キリンとウシとストレッチしながら
佐藤陽一さんという工芸作家がいます。新潟県長岡市で自宅兼工房を構え、近くを流れる信濃川の河原の石に細工を加えて作品を作るそうです。 「ほっと、ほのぼの、にっこりと」をテーマに、佐藤さんは、主にネコやフクロウ、ウサギなどの動物を作っています。ほのぼのと、どこかとぼけた表情の動物たちの作品のファ... 続きを読む
2010年12月9日|著者:金子 修
「振り込め詐欺」に疑われました
ある刑事事件。裁判所から国選弁護人に選任され、さっそく新潟市内のある警察署へ向かい、被疑者(犯人と目され捜査を受けている人。仮にAさんとします。)と面会しました。 Aさんはまだ若い男性。警察署に泊められて取調べを受けることが初めての経験だったらしく、憔悴し切ったようすで「田舎の親に電話して知... 続きを読む
2010年11月30日|著者:小川 和男
最高検による取調べメモ廃棄指示
先日、最高検察庁が、2008年に全国の検察庁へ取調べメモの適切な保管について通知をした際に、不要なメモの廃棄を促す「補足説明」文書を出していたことが明らかになりました。 この「補足説明」文書には、「必要性の乏しいものを安易に保管しておくことで、無用に開示を巡る問題が生じかねない」ので、「組織的に... 続きを読む
2010年11月26日|著者:金子 修
裁判員裁判の弁護人を経験して思ったこと
少し前ですが、今年の9月上旬、裁判員裁判事件の弁護人を経験しました。真っ向から無罪を主張する事件でした(犯人は私ではない、私にはアリバイがある、というものでした。)。少し感想を述べます。 とにかく新鮮でした。自分の世界・業界の中へ外から風が吹き込んだという感じがしました。 「ひょっとして... 続きを読む
2010年11月19日|著者:小淵真史
商品先物取引被害について
2010年10月29日から同月30日にかけて,先物取引被害全国研究会が新潟市で行われたので,出席してきました。同研究会は,先物取引被害を救済するために有志の弁護士が参加しており,年2回のペースで全国研究会を行っています。今回の研究会では,訴訟の実務に関する工夫点の報告,学者による講義,最近の事... 続きを読む
2010年10月22日|著者:近藤 明彦
ドメスティック・バイオレンスにおける「支配」
(事務所誌「ほなみ」第106号掲載) DV(ドメスティック・バイオレンス)には、色々な種類がある。以前は暴力だけを捉えて、DVと言われていたが、現在では、精神的虐待、性的虐待、経済的虐待などもDVと社会的に認知されるようになった。 他方で、このような概念の広がりに伴い、どこからがDVかわからない... 続きを読む
2010年10月20日|著者:小川 和男
「イクメン」になって、女性の働く権利の実現を
(事務所誌「ほなみ」第106号掲載) 男性の育児参加を後押しする改正育児・介護休業法が、今年の6月に施行されました。最近、厚生労働省も、「イクメンプロジェクト」なるものを立ち上げ、子育てを積極的に楽しむ父親を応援しているようです。 昔は、男性は外に働きに出て、育児はほとんど女性がするという社... 続きを読む
2010年10月18日|著者:土屋 俊幸
子どもの人権を侵害する「スクール・セクハラ」
(事務所誌「ほなみ」第106号掲載) 体育系部活の教職員がマッサージと称して女子生徒の身体を触るとか、大会に負けたため根性を入れ直すと称して部員の男子生徒達に下半身裸でランニングさせる事例、「大会に出場させてやる」などという利益供与と拒否すれば出場できないという不利益で誘惑したり、習字の筆使い... 続きを読む
2010年9月21日|著者:金子 修
国鉄分割民営化と「終わらない歌」
いわゆる「国鉄分割民営化」(国鉄→JRへの移行)の中で、会社の気に入らない労働組合に入っているというだけで、大勢の国鉄マンが、JRへの採用を拒否されたり、草むしりや掃除などの雑用を強制させられました。昭和62年の出来事でした。同じころ、ザ・ブルーハーツというロックバンドがファーストアルバムを発表... 続きを読む
2010年6月22日|著者:新潟合同法律事務所 事務局
人権擁護大会
日弁連では、毎年秋に人権擁護大会(人権大会)というシンポジウムを行っています。 毎年、2~3の人権テーマを取り上げ、基調報告、講演、パネルディスカッションなどが行われます。今年のテーマは、「子どもの貧困」、「デジタル社会における便利さとプライバシー」、「廃棄物公害の根絶をめざして」という3つとな... 続きを読む