2019年9月5日
今からでも相続放棄、 できますか?
Q1.「伯父の借金の督促状が届いた」 数日前Aの元に1年以上前に亡くなった伯父(B)の借金の督促状が届きました。Bは、数年前に亡くなったAの父(C)の兄にあたる人で、Dという息子が一人います(Bの両親と妻はすでに他界)。督促状によればDは相続放棄をしたようです。 Aも相続放棄をしようと考... 続きを読む
2019年8月30日
遺産の使い込みと改正相続法
(事務書誌ほなみ第126号掲載) 遺産相続についての紛争でよくみられるのが、遺産の使い込みに関する問題です。 簡単な例を挙げてみましょう。父Pさんは、1000万円の土地と1000万円の預金を持って亡くなりました。妻には先立たれており、相続人は、長男Aさんと長女Bさんの二人です。ところが、... 続きを読む
2019年8月29日
遺産分割前の預貯金の払出し制度の創設
葬儀代や入院費などの支払いや生活費を払い出そうと金融機関に行ったら、亡くなった父母や夫名義の預貯金の払出しができなくなって、困ってしまったという方がいらっしゃるかと思います。 公正証書遺言があれば比較的簡単ですが、遺言書がない場合には故人(被相続人)の名義の預貯金の払出しを受けるには、金融機関... 続きを読む
2019年1月28日
相続分譲渡と遺留分
Q1 私の母が一昨年5月に亡くなりました。母は預貯金600万円がありましたが、未払介護施設利用料債務が60万円くらいありました。 私には兄と妹がいますが、二人とも県外に住んでいて、近くに住んでいる私が父と母の世話をしていました。 父は自分が相続する分を私にやるので、兄と妹と私の3人... 続きを読む
2018年5月7日
遺産分割と生命保険金(死亡保険金)
Q1 Y氏と同居していた母が先日亡くなりましたが、被相続人の母はY氏を受取人として200万円の生命保険に入っていました。掛け捨ての保険でしたが、保険請求を行って生命保険金(死亡保険金)を受け取りました。母の遺産は年金などを貯めて、3000万円くらいありました。 遺産を分ける話になったら、Y氏の... 続きを読む
2018年3月28日
「相続させる」旨の自筆証書遺言では預金の払い戻しを受けられない?
ある財産を「(相続人)甲野太郎に相続させる」旨記載された遺言は、相続分の指定を伴う遺産分割方法を定めたもので、その遺産が甲野太郎さんに承継されます(遺言形式は問いません。)。例えば、金融機関の預金を「甲野太郎に相続させる」旨記載された遺言では、甲野太郎さんは、他の相続人との遺産分割協議を経ずに、その... 続きを読む
2017年9月22日
「相続人が誰もいない」場合ってどうなるの?
遺産は、法律で定められた相続人が相続するのが原則です。しかし、故人(被相続人)に相続人がいない場合、その遺産はどうなるのでしょうか? 被相続人に相続人がいない場合、遺産は全て国に帰属するのが原則です。 しかし、一定の場合には相続権のない人(内縁の夫や妻、事実上の養子、献身的に面倒を... 続きを読む
2017年8月9日
遺言書に関するご相談について
Q 遺言書を作った方がいいのですか? A 遺言書がない場合、残された相続人は、遺産の分割を協議することになりますが、分け方をめぐって争いになることがよくあります。遺言書を作成しておけば、そのような争いを防ぐことができます。 特に、会社や農業の承継などのために、特定の財産を特定の相続... 続きを読む
2017年7月3日
被相続人(故人)の預貯金が使い込まれている場合の対処方法
相続人は、被相続人(故人)の預貯金の履歴を金融機関から取り寄せることができます。そのことにより、被相続人(故人)の生前に、多額の預貯金が引き出されていることが判明することがあります。 このような場合、①相続人の誰かが引き出してそのまま管理している、②相続人の誰かが故人に無断で引き出して使っ... 続きを読む
2016年2月19日 |著者: 中村 周而
遺留分ってなに?
(事務所誌ほなみ第119号掲載) 新年おめでとうございます。今回の法律相談で取り上げるテーマは遺留分です。相談者は、最近、夫を亡くした主婦で、夫婦で農業を営んでいました。2人の子(長男と長女)がいて、長女夫婦と同居しており、長男は独立して別の事業をしています。生前、夫が作成していた公正証書遺言... 続きを読む