2018年9月10日|著者:新潟合同法律事務所 事務局
軍神マーズ(火星)の大接近
(事務書誌ほなみ第124号掲載) 7月31日に15年ぶりに地球に火星が大接近しました。大接近といっても地球との距離は5759万㎞で、2003年の大接近のときの5576万㎞よりも離れています。赤く輝きながら、やぎ座を行ったり来たりして次第に速い速度で位置が変わっていきます。 火星の右側にひ... 続きを読む
2018年9月10日|著者:土屋 俊幸
法務省を語る「消費者料金」の詐欺
最近、高齢者に、法務省などの国の役所の名前を使って、未納の料金を騙し取る詐欺事例の相談があります。 「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」という葉書が来たAさんは事例では、葉書の「消費者料金」という文字と、「訴訟最終告知のお知らせ」という文字が大きく書かれ、それが目に入り、びっくりしてしま... 続きを読む
2018年9月5日|著者:小川 和男
可視化はこれからが重要です
2016年の刑事訴訟法改正により、取調べの録音・録画の義務化が2019年6月までに施行されることになりました。しかしながら、その対象事件は、公判請求全事件の3%弱にすぎません。 これまでに発生した多くのえん罪事件はこの改正法があったとしても録画義務付けの対象外であり、このままではこうしたえん罪... 続きを読む
2018年9月4日|著者:二宮 淳悟
「空き家」をめぐる法律問題
「隣の空き家が壊れそうで危ないのですが」「実家が空き家となっていて行政から手紙をもらったのですがどうすればよいでしょうか」といった相談が増えています。 「空き家問題」については、平成27年5月26日から、「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されています。この法律は、行政が空き家の存在や... 続きを読む
2018年8月8日|著者:近藤 明彦
車が動いていれば100:0にならないのは本当?
動いている車同士の事故の場合、過失相殺ということがよく話題にのぼります。たとえば、A車とB車が衝突して事故になった場合に、Aの過失が20%、Bの過失が80%で、A・Bの損害がともに100万円であるとすると、Aは、Bの損害のうち20%にあたる20万円の賠償義務を負い、BはAの損害のうち80%にあたる8... 続きを読む
2018年8月3日|著者:鈴木 麻理絵
宝くじと財産分与(2)
楽しみにしていた方、お待たせしました。夫が充てた宝くじ(約2億円)を原資とする資産が、果たして夫婦の共有財産となるのか、それとも夫の特有財産となるのか、裁判所の判断をお話しします(何の話?と思った方は、「宝くじと財産分与(1)」をご覧ください)。 まず、原審(家裁)は、宝くじの購入原資が夫婦共... 続きを読む
2018年7月27日|著者:鈴木 麻理絵
宝くじと財産分与(1)
皆さんは「宝くじ」を買ったことがありますか?買ったことはあっても高額当選したことのある方は少ないのではないかと思います。私も買ったことはありますが当たるのは6等の300円で高額当選なんて夢のまた夢というところです。 しかし今回は、見事に宝くじで約2億円を当てた夫婦の裁判例をご紹介します。 ... 続きを読む
2018年7月24日|著者:小川 和男
無罪判決を受けた場合の補償について(その2)
前回、刑事事件で無罪判決を受けた場合、国に対して金銭の補償を請求することができること、その補償の一つである「刑事補償請求」について説明をいたしました。 今回は、もう一つの補償である「費用補償請求」について説明いたします。 刑事訴訟法188条の2は、「無罪の判決が確定したときは、国は、当該... 続きを読む
2018年7月20日|著者:金子 修
勲章と憲法(その三・完)
日本国憲法下の叙勲と父の場合 日本国憲法では、叙勲は「栄典の授与」と言い、内閣の助言と承認により天皇が国民のために行う行為(国事行為)とされています(第7条7号)。しかし、栄典とは何かとか、どんな勲章をどんな人に与えるのかの基準や誰がどんな手続で決めるのかといった法律はなく、政府が一方的に制定... 続きを読む
2018年7月16日|著者:小淵真史
必要性と許容性
1 司法試験では,法律の基本的知識があることを前提に,主に法律解釈に関する問題が出題されます。 したがって,司法試験を受験しようとする場合,法律の基本的知識を身に着け,法律の解釈に関する判例や学説を勉強をすることになります。 ただ,判例や学説をすべて暗記したとしても,それだけでは解けない問題が出... 続きを読む