2014年2月19日 |著者: 小川 和男
「可視化」が危ない
報道によれば、取調べの可視化(録音・録画)の制度化などを検討している法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」において、警察・検察関係の委員は、未だに「(録音・録画をすれば)捜査活動が萎縮しかねない」などと言って、裁判員裁判事件のみを可視化の対象にすべきだと主張しているとのことです。 裁判員... 続きを読む
2014年1月24日
ノーモア・ミナマタ第2次新潟訴訟を提訴
未だに救済を受けられないでいる新潟水俣病の被害者が、12月11日、加害企業である昭和電工と水俣病の被害拡大を防止できなかった国を被告として新潟地裁に「ノーモア・ミナマタ第2次新潟全被害者救済訴訟」を提訴する。22名の原告は阿賀野患者会の会員(県内在住者が20名、2名が県外在住者)で、平均年齢は72... 続きを読む
2014年1月22日 |著者: 小川 和男
取調べ録画DVDの映像提供問題で「懲戒不相当」
刑事事件の公判で再生された取調べ映像のDVDをNHKに提供したとして、弁護士が大阪地検に懲戒請求されていた問題で、大阪弁護士会は1月15日、「弁護士の品位を失う非行にはあたらない」として懲戒処分の必要はないと決定しました。 大阪地裁は2011年7月に、傷害致死事件の裁判員裁判で、取調の様子が録画さ... 続きを読む
2014年1月21日 |著者: 土屋 俊幸
食への信頼の回復を!
事務所誌「ほなみ第115号」掲載 昨年の「ユーキャン新語・流行語大賞は、「じぇじぇじぇ」、「倍返し」、「今でしょ」、「お・も・て・な・し」でしたが、昨年は著名ホテルや百貨店のレスランなどの「おもてなし」の世界で、「じぇじぇじぇ」と驚くようなメニューの虚偽表示が話題となりました。 料理に使う食材... 続きを読む
2013年12月18日 |著者: 金子 修
医療事故(民事賠償請求)のはなし(3)
弁護士の探し方 医療事故の事件は特殊で専門的な分野のひとつとされています。担当する弁護士自身には、法律知識だけでなく、ある程度の医学的知識が要求されます。また、事件の解決に協力してくれる医師を探そうとしても、医師の間には仲間意識が強いため、なかなか見つかりません。ではどうすれは良いか。まず、知り... 続きを読む
2013年12月17日 |著者: 金子 修
医療事故(民事賠償請求)のはなし(2)
弁護士に相談する前に何を準備したら、良い? ①医療事故に遇うまでの経過や現在の状態などを書いたメモの作成、②現在手元にある資料の整理、をお願いします。 ①のメモは、弁護士に事実を伝える上でとても有益です。事故が起きた経過を、最初から最後まで口頭だけて説明するのは、とても時間がかかり、弁護士としてもき... 続きを読む
2013年11月27日 |著者: 小川 和男
取調べ可視化の「現在」
現在、刑事司法改革の重要な争点である取調べの録音・録画(可視化)の問題について、法制審議会の特別部会で議論が交わされています。 この部会では、可視化の範囲について、原則的に全過程の可視化を義務付ける案(但し、裁判員裁判対象事件のみ対象)と、取調官の一定の裁量に委ねる案、という2つの事務局案が示さ... 続きを読む
2013年11月6日 |著者: 加賀谷 達郎
不動産に関する法律相談 不動産の売買契約(その8)
前回の法律相談(不動産の売買契約(その7))では、以下のことをお話ししました。BさんがAさんから「甲」という土地を買って土地所有権を取得したとします。ところが、Bさんが甲の登記をAさんから移転してもらう前に、Aさんが、甲を、AさんとBさんの売買を知らないCさんに売って甲の登記をCさんに移転した場合、... 続きを読む
2013年10月21日 |著者: 近藤 明彦
保証人救済事例が判例雑誌に掲載されました
以前、保証人の救済事例として、私が関与した東京高裁平成24年5月24日判決を紹介しました。→https://niigatagoudou-lo.jp/?p=966 この判決は、これまで動機の錯誤として扱われ、容易には認められなかった主債務者の資力・信用・担保余力に関する錯誤のケースにおいて、保証人... 続きを読む
2013年10月15日 |著者: 金子 修
医療事故(民事賠償請求)のはなし(1)
弁護士は、何をしてくれるのですか? ⑴ 診療の過程で生じた思いがけない悪い結果(死亡や重い後遺症)が生じた場合、医師や病院に対し、民事上の法的責任(賠償金の請求)を求めることがあります。そのためには、 ① 医師や看護師などが、当時の医療水準にかなった適切な医療や看護をしなかったこと(過失) ②... 続きを読む