2013年12月9日 |著者: 二宮 淳悟
原発事故による損害賠償請求権に関する消滅時効特例法が成立しました
本年12月4日、原発賠償に関し、消滅時効に関する特例法が成立しました。 主な内容は以下の2点です 1、東京電力に対する損害賠償請求権に関しては、 消滅時効の期間を「10年」とする。 2、除斥期間については、「不法行為の時」からではなく、 「損害が生じた時」から起算する。 1、については、民... 続きを読む
2013年12月9日 |著者: 中村 周而
水俣病被害者手帳の交付と認定申請の制限
水俣病特別措置法によって水俣病被害者手帳を交付された人は、それを返上しても公健法の認定申請をすることができないのか。被害者手帳を返上しても公健法の認定申請はできないとする通知を新潟県などの関係自治体に発していた環境省の対応に、「権利の侵害ではないか」との声が高まっています。 特措法によれば、水... 続きを読む
2013年11月27日 |著者: 小川 和男
取調べ可視化の「現在」
現在、刑事司法改革の重要な争点である取調べの録音・録画(可視化)の問題について、法制審議会の特別部会で議論が交わされています。 この部会では、可視化の範囲について、原則的に全過程の可視化を義務付ける案(但し、裁判員裁判対象事件のみ対象)と、取調官の一定の裁量に委ねる案、という2つの事務局案が示さ... 続きを読む
2013年11月14日 |著者: 新潟合同法律事務所 事務局
離婚する前に,5つ決めよう!
離婚を考えている女性は,次の5つのことを決めてから離婚することをお勧めします。 1 親権者 未成年の子がいる場合,親権者を決めなければ,離婚できません。 2 養育費の額 子にとっては,両親が離婚しても,親は親です。ですので,子と生活を共にしない親であっても,未成年の子・扶養が必要な子に対し... 続きを読む
2013年11月10日 |著者: 二宮 淳悟
「法律相談」活用のススメ
弁護士の仕事のひとつとして「法律相談」があります。「法律相談」というと堅苦しく思われるかもしれませんが、「お困りごと」に対して、「法律的にはこう考えられます」といったアドバイスをするものです。解決の糸口になることもあれば、その後の紛争を予防することが出来る場合もあります。また、弁護士に依頼するかど... 続きを読む
2013年11月6日 |著者: 加賀谷 達郎
不動産に関する法律相談 不動産の売買契約(その8)
前回の法律相談(不動産の売買契約(その7))では、以下のことをお話ししました。BさんがAさんから「甲」という土地を買って土地所有権を取得したとします。ところが、Bさんが甲の登記をAさんから移転してもらう前に、Aさんが、甲を、AさんとBさんの売買を知らないCさんに売って甲の登記をCさんに移転した場合、... 続きを読む
2013年11月5日 |著者: 二宮 淳悟
最高裁判所が非常識?(婚外子違憲判決をめぐる議論について)
今年の9月4日、最高裁判所は、「法律婚という制度自体が定着しているとしても、子にとって選択の余地がない事柄を理由に不利益を及ぼすことは許されない」として、婚外子の相続分を嫡出子の半分としている現行民法は憲法違反だと判断しました。この最高裁判決を受け、現在国会で民法改正が検討されています。 しかし、... 続きを読む
2013年11月1日 |著者: 中村 周而
公害健康被害補償不服審査会の裁決と水俣病救済制度
熊本県から水俣病認定申請を棄却された水俣市の男性の不服審査請求で、国の公害健康被害補償不服審査会は、10月25日、県の認定棄却処分を取り消し、水俣病として認定することが相当であると裁決しました。男性は99年と02年に認定申請を行い、手足の感覚障害は認められたものの、他の症状との組み合わせがないと... 続きを読む
2013年10月22日 |著者: 小川 和男
11月16日(土) 日弁連「地域司法キャラバン in 柏崎」が開催されます
11月16日(土)、午後2時から、柏崎市文化会館アルフォーレで、「日弁連地域司法キャラバンin 柏崎」が開催されます。主催は、日本弁護士連合会、新潟県弁護士会です。 このキャラバンは、地域司法の充実のために、地元の相談関係機関、市民の皆様、国会議員、地方議会議員、報道機関に参加を呼びか... 続きを読む
2013年10月21日 |著者: 近藤 明彦
保証人救済事例が判例雑誌に掲載されました
以前、保証人の救済事例として、私が関与した東京高裁平成24年5月24日判決を紹介しました。→https://niigatagoudou-lo.jp/?p=966 この判決は、これまで動機の錯誤として扱われ、容易には認められなかった主債務者の資力・信用・担保余力に関する錯誤のケースにおいて、保証人... 続きを読む