2013年12月27日|著者:小川 和男
合意だけで処罰される?
報道によれば、政府、自民党から、「共謀罪」の早期実現を求める声が上がり始めているとのことです。国際テロ組織などによる犯罪を防ぐのが目的で、国連で採択された「国連越境組織犯罪防止条約」を批准するための国内法整備であるとされています。 共謀罪とは、2人以上の者が、犯罪を行うことを話し合って合意するこ... 続きを読む
2013年12月18日|著者:金子 修
医療事故(民事賠償請求)のはなし(3)
弁護士の探し方 医療事故の事件は特殊で専門的な分野のひとつとされています。担当する弁護士自身には、法律知識だけでなく、ある程度の医学的知識が要求されます。また、事件の解決に協力してくれる医師を探そうとしても、医師の間には仲間意識が強いため、なかなか見つかりません。ではどうすれは良いか。まず、知り... 続きを読む
2013年12月17日|著者:金子 修
医療事故(民事賠償請求)のはなし(2)
弁護士に相談する前に何を準備したら、良い? ①医療事故に遇うまでの経過や現在の状態などを書いたメモの作成、②現在手元にある資料の整理、をお願いします。 ①のメモは、弁護士に事実を伝える上でとても有益です。事故が起きた経過を、最初から最後まで口頭だけて説明するのは、とても時間がかかり、弁護士としてもき... 続きを読む
2013年12月16日|著者:土屋 俊幸
労働組合に加入していることを理由とする不利益扱いで、会社社長に個人賠償
労働組合法7条1号は、労働組合に加入し又は組合活動を行ったことで、使用者が解雇をしたり、昇給や昇進の差別、懲戒処分をするなどの不利益な扱いをすることを不当労働行為として禁止しています。 組合員であることで差別的な扱いを受けた場合には労働委員会に不当労働行為の申立をすることで、不利益扱いをや... 続きを読む
2013年12月15日|著者:新潟合同法律事務所 事務局
夫と別居したら…(婚姻費用について)
(前回13.11.14の記事の続きです。) 1 別居中の生活費「婚姻費用」 離婚を前提に別居したら,夫に対して,別居中の生活費(「婚姻費用」といいます)を請求することを考えましょう。これを,「婚姻費用の分担請求」といいます。婚姻費用をいくらにするかは,夫婦の話し合いで決めますが,話し合いができ... 続きを読む
2013年12月9日|著者:二宮 淳悟
原発事故による損害賠償請求権に関する消滅時効特例法が成立しました
本年12月4日、原発賠償に関し、消滅時効に関する特例法が成立しました。 主な内容は以下の2点です 1、東京電力に対する損害賠償請求権に関しては、 消滅時効の期間を「10年」とする。 2、除斥期間については、「不法行為の時」からではなく、 「損害が生じた時」から起算する。 1、については、民... 続きを読む
2013年12月9日|著者:中村 周而
水俣病被害者手帳の交付と認定申請の制限
水俣病特別措置法によって水俣病被害者手帳を交付された人は、それを返上しても公健法の認定申請をすることができないのか。被害者手帳を返上しても公健法の認定申請はできないとする通知を新潟県などの関係自治体に発していた環境省の対応に、「権利の侵害ではないか」との声が高まっています。 特措法によれば、水... 続きを読む
2013年11月27日|著者:小川 和男
取調べ可視化の「現在」
現在、刑事司法改革の重要な争点である取調べの録音・録画(可視化)の問題について、法制審議会の特別部会で議論が交わされています。 この部会では、可視化の範囲について、原則的に全過程の可視化を義務付ける案(但し、裁判員裁判対象事件のみ対象)と、取調官の一定の裁量に委ねる案、という2つの事務局案が示さ... 続きを読む
2013年11月14日|著者:新潟合同法律事務所 事務局
離婚する前に,5つ決めよう!
離婚を考えている女性は,次の5つのことを決めてから離婚することをお勧めします。 1 親権者 未成年の子がいる場合,親権者を決めなければ,離婚できません。 2 養育費の額 子にとっては,両親が離婚しても,親は親です。ですので,子と生活を共にしない親であっても,未成年の子・扶養が必要な子に対し... 続きを読む
2013年11月10日|著者:二宮 淳悟
「法律相談」活用のススメ
弁護士の仕事のひとつとして「法律相談」があります。「法律相談」というと堅苦しく思われるかもしれませんが、「お困りごと」に対して、「法律的にはこう考えられます」といったアドバイスをするものです。解決の糸口になることもあれば、その後の紛争を予防することが出来る場合もあります。また、弁護士に依頼するかど... 続きを読む